地元オーストラリアでのドラマ出演で演技力が認められハリウッド進出を果たしアカデミー賞にも輝いている早逝の俳優ヒース・レジャー。
今回はそんな実力派俳優
◎ヒース・レジャーの身長や年齢、家族や生い立ち。
◎ヒース・レジャーのデビュー作や代表作、受賞作
をご紹介したいと思います!
ヒース・レジャーの身長や年齢は?wiki的プロフィール!
ヒース・レジャー Heath Ledger
生年月日 1979年4月4日
死亡日 2008年 1月22日(享年28歳)
オーストラリア西オーストラリア州パース出身
身長185cm
俳優
ヒース・レジャーの身長は185cmです。
オーストラリア人男性の平均身長が174.8㎝(参考:calciumgumi.jp)なのでヒース・レジャーの母国の男性達より10㎝以上も高いことになります。
これくらいだとモデル体型といっていいんじゃないでしょうか。
確かにヒース・レジャーのロマンスものの映画なんか観ていると女優さんたちを包み込むような大きな体が印象的ですよね。
ちなみに日本人の俳優で身長が185cmの俳優さんは
竹内涼真さん
江口洋介さん
要潤さん
などがいらっしゃいます。
皆さん、やはり大きいイメージの方達ばかりですね。
ヒース・レジャーは2008年1月22日、28歳という若さで亡くなられています。
現在(2023年)も生きていたら47歳でした。
この歳のヒース・レジャーを見れなくて本当に残念です。
きっと渋カッコイイ姿を見せてくれてたでしょうし、もっといい芝居を披露してくれてたに違いありません。
ヒース・レジャーの家族はどんな人?
ヒース・レジャーのお父さんであるキム・レジャーKim Ledger は1980年代を通してスピードカーレーサーチャンピオンとして活躍していた元レーサーでもあり、現在は鉱山エンジニアとして活動しています。
そしてお母さんのサリー・レジャーSally Ledger はフランス語の先生をしていました。
そしてお姉さんに女優のケイト・レジャー Kate Ledger がいます。
しかし、お父さんとお母さんはヒ―ス・レジャーが11歳の時に離婚。
その後それぞれ再婚していて子供もできたためヒース・レジャーには異母妹アシュリー・ベル Ashleigh Bell と異父妹オリビア・レジャーOlivia Ledger もいます。
レジャー家はスコットランドとアイルランドが血筋である代々鋳物工場を経営する地元では有名な家柄の家系。
大学や生徒への援助を目的とした「サー・フランク・レジャー慈善信託」という団体を立ち上げたりもしています。
稼ぎを自分たちの為だけに使うのではなく地元の人々のために活用するなんてなんて素晴らしい方達なんでしょうか。
ヒース・レジャーの生い立ちは?
ヒース・レジャー 子供時代から頭脳明晰、運動神経も抜群だった!
立派な家柄の長男として生まれたヒース・レジャー。
子供の時はチェスが得意でジュニア大会では優賞経験も。
そしてお父さんの影響ではじめたゴーカートレーシングの大会でも優賞。
中学からやっていたアイスホッケーでは地域代表にもなるほどの頭脳も運動神経も抜群にいい子供時代だったようです。
お父さんとお母さんの良いところをちゃんと受け継いだって感じですね。
やはり血は争えないです。
取り柄も特技もない凡人の私からしたらただ羨ましい!の一言です。
ヒース・レジャー 俳優になるため学校を中退!?
姉であるケイトは子供の時から子役として活動していました。
そんな彼女の影響もあってかヒース・レジャー自身も俳優に憧れるように。
そして本格的に俳優の道に進むため17歳で学校を中退し、ケイトの事務所にお願いして自分もできる役をもらえるようお願いしたそうです。
その後、数本のドラマに脇役として出演し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。
現在でも活躍してる俳優さんで学校を中退したって方、結構いますね。
『ブロークバック・マウンテン』で共演したジェイク・ギレンホールも大学中退してますし。
もったいないから卒業はしとけばいいのに、と私なんかは思うんですけど逆に「学校での時間を俳優業にあてないともったいない」と思うのかもしれませんね。
ヒース・レジャー 『Sweat』の同性愛者役で注目される!
最初は運動神経だけを期待されていたヒース・レジャーでしたが次第に演技力も評価されるようになります。
1996年の体育学校を舞台にした『Sweat』では同性愛者の自転車選手を演じました。
当時オーストラリアでは同性愛者というキャラクターがテレビに出たことはなく、しかもそれがハスキーな声をもつ男らしいキャラクターだったことが逆に新鮮だったようでこの役を演じたヒース自身も注目されるようになります。
なんと同性愛者役って『ブロークバック・マウンテン』が初めてじゃなかったんですね!
この時代にしかも学園ものでこのキャラクターを出すなんてオーストラリアのドラマ、なかなか進んでます。
なんでも制作陣はヒ―ス・レジャーに同性愛者か異性愛者、どっちをやりたいか選ばせたそうです。
それでヒース・レジャーが同性愛者役を望んだためにこの役をキャスティングされたんだとか。
この時からすでにヒ―ス・レジャーのあえて難しい役に挑戦しようとする役者魂が感じられるエピソードです。
ヒース・レジャー ハリウッドデビュー作『恋のからさわぎ』が大ヒット!
その後ヒース・レジャーは『Sweat』で共演した俳優のマーティン・ヘンダーソンの勧めで仕事が取りやすいシドニーに移住。
俳優としてのキャリアに磨きをかけていきました。
しばらくしてアメリカドラマ『Roar』がオーストラリアで撮影することになると製作陣は人件費を節約するため現地で俳優を探します。
そこでまだまだ無名だったヒース・レジャーに白羽の矢が立ちました。しかも主演です!
まだ無名なのに目が留まったということは本当にヒース・レジャーの演技力は人目を引くものだったんですね。
にしても現地にいってから俳優を見つけるなんてことあるんですね。脇役ならまだしも主役を!
もし思ったような俳優が見つからなかったらどうするつもりだったんでしょうか。
よっぽど時間に余裕があったんですね。
しかし、せっかくアメリカドラマで主演に抜擢されたのにこのドラマはヒットせず・・。
裏番組におされ、かなりの低視聴率で放送中止になってしまいました。
それでも悪いことばかりではありません。
見ている人は見ているもんです!
このドラマ出演のおかげでまたもヒース・レジャーの演技力に目を付けたアメリカの所属事務所が彼をハリウッド映画の主人公の恋のお相手役という重要な役にキャスティングしました。
それが1999年の映画『恋のからさわぎ』(原題:10 Things I Hate About You) です。
主人公キャットを演じたのはジュリア・スタイルズでジョセフ・ゴードン=レヴィットも出演しています。
ロマンティック・コメディ映画でありながらなんとアメリカではあの『マトリックス』に次ぐ2位を記録するヒット作に。
それにしてはこっちであんまり聞いたことないなぁ、と思ったら日本では劇場未公開でした。残念・・。
オーストラリアなまりに苦労していたというヒ―ス・レジャーでしたがこの作品ではヒースのためにわざわざ「オーストラリアからの転校生」という設定に変更。
あえて「なまり」を個性として活かしたことがこの映画をいい方向へと導いたようです。
そしてヒ―ス・レジャーはこの映画でプライベートでも共演者のジュリア・スタイルズといい感じになったんだとか・・💛
ヒース・レジャー ロマンスものはNG?
ハリウッド映画の出演作がヒットしたのは良かったのですが、その後ヒース・レジャーのもとには同じようなキャラクターばかりの役が回ってきました。
そのことに「今後重要な役が回ってこないんじゃないか。」と危機感を覚ええたヒース・レジャーは自分が演じる役を極端に選ぶようになります。
するとその後ぱったりと出演依頼がこなくなってしまい、徐々に自信を失っていったようです。
裕福な家の生まれの彼でしたが、家に頼ることもせず、仕事もなく1年ほど水とヌードルだけの極貧生活を送ったといいます。
こういう悩みを抱えた俳優さんっていっぱいいると思います。
同じ役ばかりで本人はそんなつもりじゃなかったのにいつの間にかセクシー路線になっちゃったとか、コメディ俳優になっちゃったとか。
でも若いうちはもっと貪欲にもらえる役はなんでもする!くらいでもいいと思うんですけどね。
ヒース・レジャーの場合、演技力は確かなのはわかっているんですから、そのうちいい役が回ってきたと思うんですが。
なにより演技指導を受けずに自己流で演技力を磨いてきたことも自信喪失の原因の一つだったかもしれません。
誰のアドバイスも受けなければ確信も持てないですからね。
ヒース・レジャー『パトリオット』でNG連発? メル・ギブソンからのアドバイスとは
18世紀アメリカのイギリスに対する独立戦争を舞台とした映画『パトリオット』(原題:The Patriot)。
かつて戦争の英雄でありながら今は開戦に反対している主人公マーティンをメル・ギブソン演じ、
そんな父親マーティンの意に反して陸軍に志願し、戦地へと赴く息子のガブリエルをヒース・レジャーが演じました。
この映画のオーディションに思いがけず合格したヒース・レジャーでしたが撮影中、何度もNGを出してしまったといいます。
メル・ギブソンに
「あまり上手く演じようとしない方がいい。」
とアドバイスを受けながら徐々に自然な演技が磨かれていきました。
ヒース・レジャー 『ROCK YOU!』でハリウッド映画初主演!
2001年に公開された『ROCK YOU!』(原題:A Knight’s Tale)でとうとうヒース・レジャーはハリウッドで初めて主演の座を射止めます。
14世紀のイングランドで貴族と騎士しか参加できない競技、馬上槍試合に出場しようとしていたエクター卿が試合途中で亡くなり代わりに従者であるヒース・レジャー演じるウィリアムがエクター卿を装って試合で勝利を収めていく物語。
子供の頃から騎士を夢見ていたウィリアムが徐々に騎士として男として成長してく姿が観ていて頼もしい作品です。
大きな重そうな槍を片手に持ちながら馬を乗りこなさなければならないこの役は運動神経抜群のヒ―ス・レジャーにはうってつけだったと思います。
ウィリアムの想い人ジョスリンとの恋模様や貴重なダンスシーンも見どころ。
途中から出演する貧しい作家ジェフリーを演じたポール・ベタニーの存在感も主人公に負けないくらいすごかったです。
時代設定が中世であるにも関わらずオープニングの曲がクイーンの「We Will Rock You」なのも斬新。
ちなみにポスタービジュアルのヒース・レジャーの顔のアップに「He will rock you(彼はあなたを揺さぶる)」というキャッチコピー、ヒース本人はメチャクチャ恥ずかしがっていたとか。
ヒース・レジャー 映画『チョコレート』の看守役で存在感を発揮!
2001年のハル・ベリー主演映画『チョコレート』(原題:Monster’s Ball)。
死刑囚の夫と過食症の息子タイレルを持つレティシアをハル・ベリーが、
祖父、父、ともに代々看守でどちらも黒人差別主義者という家族を持つソニーをヒース・レジャーが務めました。
黒人差別主義者である父親に愛してもらえず最後は自害していまう悲劇の人を演じ短い出演時間ながらも高い評価を得ています。
この作品はハル・ベリーが初めて白人ではない俳優としてアカデミー賞主演女優賞を受賞したとして大変な話題となりました。
黒人と白人の交流や恋愛。人種差別や親子関係が題材となっていて、なぜヒース・レジャーがこの映画に出演しようと思ったのかがなんとなくわかりますよね。
ヒース・レジャー 『ブロークバック・マウンテン』が代表作に!
2005年に公開された『ブロークバック・マウンテン』(原題:Brokeback Mountain)。
羊たちの世話をする季節労働の仕事に就いたイニスとジャック、二人の男の純愛映画。
一直線に愛を貫き通そうとするジェイク・ギレンホール演じるジャックと、
過去のトラウマから同性愛者ということがバレるのを恐れてジャックの愛を素直に受け止められないヒース・レジャー演じるイニスの切なく、苦しい恋愛模様が描かれた作品です。
この作品でヒース・レジャーはアカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)などにノミネートされました。
『ブロークバック・マウンテン』の考察、ジャックの死因、あらすじ、感想を書いた記事はこちら↓
ちなみにこの映画で夫婦役で共演したミシェル・ウィリアムズとは交際に発展し婚約。
娘のマチルダちゃんが生まれるも婚約は解消され破局しています。
ヒース・レジャーと婚約したミシェル・ウィリアムズのことや娘の画像はこちらの記事をどうぞ↓
ヒース・レジャーの彼女だった女性たちを紹介した記事はこちら↓
ヒース・レジャー 『ダークナイト』ジョーカー役で死後にアカデミー賞を受賞!
クリストファー・ノーラン監督作でクリスチャン・ベールが主演の『バットマン ビギンズ』第二作『ダークナイト』
ゴッサムシティをただ混乱と混沌の世界にするため殺人と破壊を繰り返すヒース・レジャー演じるサイコパス殺人鬼ジョーカー。
ヒーローものがNGだったはずのヒース・レジャーでしたが、『バットマン ビギンズ』を観てバットマンの人間性に心を動かされ出演を決意したといいます。
そしてジョーカーというキャラクターを研究し、自分に乗り移らせたヒース・レジャーのジョーカーは見事アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
しかし次作の映画を撮影中、ホテルで亡くなっているのを発見され自らが賞を受け取ることは叶いませんでした。
代わりに父親やお姉さんなどの親族が受け取っています。
ヒース・レジャーがオスカー像を手にして笑っている姿、見たかったですよね。
ヒース・レジャーの死因やジョーカーの役作り、逸話、アドリブを書いた記事はこちら↓
ヒース・レジャーのプロフィールや家族のこと、出演作や代表作、受賞作をご紹介しました。
高い演技力で一目置かれた存在だったヒース・レジャーですが子供のときから様々な分野で才能を発揮していたのに驚きました。
そして俳優として活躍し始めても不眠症になるほど不安を抱えてたということにも。
短すぎる俳優人生だったヒース・レジャーですが印象に強く残るキャラクターを演じ大きな存在感を残しました。
それは彼が量より質で出演作を選んでいたことも大きかったのでしょう。
もっともっとヒース・レジャーの演じるキャラクターたち、観たかったですね。
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