強面で仏頂面、眉間にはいつもシワを寄せている。
そんなイメージが強い名バイプレイヤー、クリス・クーパー。
多くのヒット作に出演しているにも関わらずあまり話題に登らない彼ですが過去にはアカデミー賞助演男優賞にも輝いたことがある実力派俳優でもあります。
今回はそんな強面俳優
◎クリス・クーパーの若い頃
◎クリス・クーパーの身長とwiki
◎クリス・クーパーには実は息子がいたこと
◎クリス・クーパーの代表作や受賞作
◎クリス・クーパーがスパイダーマンに出演してたこと
についてご紹介したいと思います!
クリス・クーパー 若い頃は舞台役者だった!
クリス・クーパーはアメリカ空軍の軍医だったお父さんと、主婦だったお母さんの間に生まれました。
兄弟は3歳年上の兄チャック・クーパーがいます。
クリス・クーパーはカンザスシティサウスウエスト高校に通いながら地元の劇場で舞台セットの建設の仕事に携わっていました。
その後アメリカ沿岸警備隊に予備役(非常事態時や訓練の時のみ軍に戻る)として従軍したのち、ケイト・キャプショーやトム・ベレンジャーなども卒業したミズーリ大学コロンビア校に入学しますが、人一倍内気だった性格を克服したいという思いから俳優を目指すようになり2年の時、専攻を演劇に変更しています。
25歳で大学を卒業するとニューヨークへと移り住み働きながら数人の俳優志望者たちと部屋を共にして過ごしました。
そしてアメリカ・プレイス・シアターの芸術監督として若き俳優たちを育て世に輩出していたウィン・ハンドマンや当時アメリカで最も有名な演技指導者だった元女優のステラ・アドラーから演技指導を受け始めます。
その後、舞台俳優としてキャリアをスタートさせたクリス・クーパーは29歳の時ニューヨーク、マンハッタン センチュリーシアターのブロードウェイ劇場で公演された『Of the Fields,Lately』にベン役で出演。
32歳の時には『A Different Moon』にも出演しました。
そして34歳の時にはロンドンのヘイマーケット劇場で上演されたハロルド・ピンター演出の『Sweet Bird of Youth』にも出演しています。
子役の時から注目されていた、とか映画に出演する為に大学中退、とかよく耳にする俳優あるあるエピソードも特にはなく、舞台からしっかり段階を踏んで演技力を磨いていった正統派な役者さんだったようですね。
この時にしっかりと積み重ねた俳優としての基盤が現在も活躍し続けている秘訣なのかもしれませんね。
クリス・クーパーの身長は?年齢は?wiki 的プロフィール!
クリス・クーパー
本名 Christopher W Cooper
生年月日1951年7月9日(72歳)※2023年の誕生日で
アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティ出身
俳優
クリス・クーパーの身長は178cmです。
あまり高い印象も低い印象もなかったので想像通りってとこでしょうか。
アメリカの成人男性の平均身長が176.3cm(参考:calciumgumi.jp)なのでアメリカではちょっと高い方、ってくらいです。
『ボーン・アイデンティティ』で共演したマット・デイモンや『アメリカン・ビューティ』で共演したケビン・スペイシーとは同じ身長でした。
ちなみに同じ世代の日本人の俳優さんで身長が178cmの方は三浦友和さんや斎木しげるさん、杉良太郎さんなどがいらっしゃいました。
クリス・クーパーの年齢は2023年の誕生日(7月9日)で72歳になります。
だいぶお顔に年齢が表れてはきているものの最近の映画を観てみるとまだまだお元気なご様子。
とても高齢者とは言えない気がします。
クリス・クーパーには息子がいた!?結婚や妻をご紹介!
クリス・クーパーには28歳の時に出会ったマリアンヌ・レオーネという妻がいます。
マリアンヌとは1983年に結婚。
4年後の1987年の10月には息子のジェシー・ラニア・クーパーが生まれました。
しかし、この出産は予定より3ヶ月も早く、3日後にジェシーは脳出血により脳性小児麻痺を起こしてしまいます。
ハンデを抱えながらも懸命に生きたジェシーは見事高校に進学しましたが2005年の1月3日、てんかんにより亡くなってしまいました。
まだ18歳という若さでした。
クリス・クーパー、息子さんとこんなつらい別れを経験していたんですね。
奥さんのマリアンヌも心が引き裂かれる思いだったんではないでしょうか。
クリス・クーパーはジェシー以外お子さんをもうけませんでした。
理由なんてないのかもしれませんが、息子さんと過ごす時間を大切にしたかったからなのかもしれませんね。
クリス・クーパー の代表作や受賞作をご紹介!
クリス・クーパー 映画デビュー作『メイトワン-1920』で主演!
『メイトワン-1920』(1987年)
ジョン・セイルズが監督、脚本を務めたこの映画でのクリス・クーパーは主人公の一人ジョー・ケネハン役を演じました。
アメリカのヴァージニア州で実際に起きた「マテワンの戦い」という炭鉱労働者が起こしたストライキの様子を描いた作品です。
この時クリス・クーパーは36歳。
彼のトレードマークでもある鋭い目つきはこの時から健在だったようですね。
この作品には『フィールド・オブ・ドリームズ』のジェームズ・アール・ジョーンズや、『ダンス・ウィル・ウルブズ』のメアリー・マクドネル、『ア・ゴースト・ストーリー』のウィル・オールダム、『ボーン・アルティメイタム』のデヴィッド・ストラザーンなども出演しています。
36歳と遅咲きとはいえ、映画デビューで主演というのはやっぱり舞台で培った演技力があってこそですよね!
クリス・クーパー 『遠い空の向こうに』で父親役!
『遠い空の向こうに』(1999年)
スポーツ推薦で大学にいけなければ炭鉱夫になるしかない。そんな炭鉱町に生まれ育った主人公ホーマー・ヒッカムはある日夜空を飛ぶソ連の人工衛星スプートニクを見てロケットを飛ばすという夢を抱くようになる。父親に反対されながらも友人たちや恩師、町の人々の協力をえてロケット作りに奮闘する感動の実話。
主人公のホーマーをジェイク・ギレンホール。その父親ジョン役をクリス・クーパーが演じました。
そしてホーマーの恩師ライリー役をローラ・ダーンが演じています。
この作品はジェイク・ギレンホールの初主演作です。
実在のホーマー・ヒッカムがロケット作りを実現させるまでを描いた作品ではありますが、父と息子の物語にも焦点が当てられていてラストはとにかく胸が熱くなる作品です。
クリス・クーパーが演じたジョンもホーマーが飛び込もうとしている世界を理解出来ずにはいましたが、決してただの頑固親父ではなく炭鉱夫という仕事に誇りを持ち、炭鉱仲間からの信頼も厚い頼れる父親というキャラクターです。
クリス・クーパー『アメリカン・ビューティー』がアカデミー賞作品賞受賞!
『アメリカン・ビューティー』(1999年)
42歳の平凡な一家の主レスター・バーナム。一見幸せそうな家庭を築いているように見える彼だったが、妻との仲は冷め、娘からは嫌われていた。ある日娘のチアリーディング仲間のアンジェラに一目惚れしたレスターは仕事を辞め彼女が筋肉好きと知るや否や生まれ変わったかのように毎日筋トレに励むようになる。登場人物たちがそれぞれ問題や秘密を抱えそれが徐々に浮き彫りになっていく様子を描いた作品。
クリス・クーパーはレスターの家の隣に妻と一人息子と越してきた元海軍大佐のフランク役。
厳格で家族にもつらくあたり、同性愛者を忌み嫌う男というキャラクターです。
元軍人で恐い父親ってとこがクリス・クーパーにピッタリの役柄で脇役ではあるますが、ラストの強烈なオチを飾る重要なキャラクターです。
この作品はアカデミー賞作品賞を受賞し、主人公のレスターを演じたケビン・スペイシーはアカデミー賞主演男優賞を受賞。
他にもアカデミー賞監督賞、脚本賞、撮影賞も受賞し高い評価を受けました。
クリス・クーパー『ボーン・アイデンティティー』が大ヒット!
『ボーン・アイデンティティー』(2002年)
体に傷を負い海に浮いていたところを漁師に助けられたジェイソン・ボーンだったが記憶を失い自分の名前さえ思い出せずにいた。自分の体に埋め込まれていた口座番号をもとに銀行を訪れるが銀行を出た途端警察に追われ何者かに命を狙われはじめる。
主人公のジェイソン・ボーンをマット・デイモンが演じ大ヒットとなったこの作品にクリス・クーパーはジェイソンの行方を追うCIA責任者のコンクリン役で出演しています。
自分たちが作り上げた人間兵器である主人公を血眼になって探そうとしますが中々捕まえることも殺すことも出来ず焦るコンクリンを見事に演じています。
クリス・クーパー『アダプテーション』でアカデミー賞助演男優賞受賞!
『アダプテーション』(2002年)
脚本家のチャーリー・カウフマンはスーザン・オーリアンの著書「蘭に魅せられた男 驚くべき欄コレクターの世界」の脚本を依頼されるも執筆に行き詰まってしまう。そんな中、双子の弟ドナルドもカリスマ講師の教えを受けて脚本家を目指し始める。すると瞬く間にハリウッドで注目される脚本家になり始める。そんな状況に焦ったチャーリーは原作者のスーザンに会いに行こうとする。
クリス・クーパーは「蘭に魅せられた男」に登場する主人公ジョン・ラロシュ役で登場。
今までような厳格で強く男らしいキャラクターとは違い、ちょっとだらしない風変わりな男を演じました。
この作品でのジョン役でクリス・クーパーはアカデミー賞助演男優賞を受賞!
クリス・クーパーの代表作となっています。
主演のニコラス・ケイジはチャーリーとドナルドを一人二役で演じ、他にはティルダ・スウィントンやジュディ・グリアも出演。ジョン・マルコヴィッチやブライアン・コックスも出演しています。
実在の人物と架空の人物、それぞれの物語が交差して奇想天外なコメディになっています。
クリス・クーパー 『シービスケット』で調教師役!
『シービスケット』(2003年)
1930年代、アメリカ大恐慌の中事業で成功を収め富豪となったハワーズだったが幼い息子を事故で亡くし、それが原因で妻とも離婚し孤独な人生を送っていた。数年後ハワーズはマーセラという女性を妻に迎えると彼女が乗馬をしていた事がキッカケで競馬の世界に興味を引かれていく。馬主となったハワーズは元カウボーイのトム・スミスを調教師として雇うと彼が選んだ小柄な暴れ馬シービスケットを購入する。一方両親に捨てられジョッキーとしても目が出ず、ケガで右目を失明していたジョニー・レッドの短気な性格を見たトムはシービスケットとトムを組ませることにする。
孤独だった男三人と一頭が運命的に出会い人生の再起をはかる実話をもとに作られた感動の一作です。
主人公ジョニー・レッドをトビー・マグワイア。ハワーズ役をジェフ・ブリッジスが演じています。
クリス・クーパーがこの作品で演じたのは調教師のトム・スミス役。
はみ出し者のキャラクターですが馬を愛しどんなに問題がある馬でも真摯に向き合い寄り添う信念の男の役です。
クリス・クーパー『幸せへのまわり道』でトム・ハンクスと共演!
『幸せへのまわり道』(2019年)
弁護士の妻と生まれたばかりの息子、雑誌記者としてのキャリアも確立し幸せかに見えた主人公ロイド。しかし、姉に結婚式に数年ぶりにかつて自分たちを捨てた父親と出会い言い争いになる。そんな彼の元に上司から子供向け番組の司会者として有名なフレッド・ロジャーの紹介記事を書くよう命じられる。
クリス・クーパーはマシュー・リースが演じた主人公ロイド・ボーゲルの父ジェリー役で出演。
実在の司会者フレッド・ロジャーを演じたトム・ハンクスと共演しました。
ジェリーは息子との関係を修復するため何度もロイドに会いにいく健気な父親ですが昔はヤンチャだったんだろうな、とイメージさせるお調子者でチャーミングなキャラクターをクリス・クーパーは絶妙な表現力で演じていらっしゃいました。
クリス・クーパー『スパイダーマン』に出演してた!?
クリス・クーパーはヒーローものに出演してるイメージがありませんが、実はスパイダーマンに登場するオズコープ社のCEOでピーター・パーカーの友人ハリー・オズボーンの父親ノーマン・オズボーン役で出演しています。
「え?ノーマン・オズボーンっていったらウィレム・デフォーじゃないの?」
と思った方もいるかもしれません。
それもそのはず。クリス・クーパーが出演したのはトビー・マグワイア版ではなく、アンドリュー・ガーフィールド版の『アメイジング・スパイダーマン』、の二作目。
しかも、クリス・クーパーのノーマンは不治の病にかかっており病床で息子のハリーに遺言を残す場面にしか出てこず出演時間がかなり短いです。
それにウィレム・デフォーのノーマンは自らヴィランのグリーンゴブリンになっていましたが、クリス・クーパーのノーマンは病で亡くなり代わりに息子のハリーが二代目のグリーンゴブリンとしてスパイダーマンと戦っています。
こういったことがクリス・クーパーがスパイダーマンに出演した記憶がない方が多い理由かもしれません。
クリス・クーパーなら強面を活かしてもっとヒーローものに悪役で出演してても良さそうなもんですが意外にも配役されていなかったんですね。
アニメのキャラというよりは人間味のある悪役がクリス・クーパーにはあっているからでしょうか。
クリス・クーパーの若い頃や身長とwiki、息子さんがいたこと
代表作や受賞作、スパイダーマンに出演していたこと
をご紹介しました。
もともと俳優ではなく裏方として活動していたことや自分を変えるために俳優になろうとしたことなど意外な一面をお持ちだったんですね。
それにまさか息子さんをすでに亡くされていたとは。
彼の繊細な演技はそんな辛い経験から影響を受けているのかもしれません。
悪役であろうと善人の役であろうとどこか信念のようなものを持った男らしい役柄がやはり似合う俳優さんだなと思いました。
これからもクリス・クーパーがどんな恐い顔で演技をするのか楽しみですね(笑)
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