麻薬関連や犯罪がらみの映画に数多く出演しているプエルトリコ出身の俳優
ベニチオ・デル・トロ
こういった男性が好みそうな作品は演じる役柄も「男臭いもの」になるのはしょうがないですよね。
この手の映画っていくらでもあると思うんですが、ベニチオ・デル・トロが演じるとなんでこんなにも深みが増すのかと思うほど、わたしの胸を打って来るんです。
というわけで今回は
◎ベニチオ・デル・トロの‟男臭さ”を堪能できるオススメ映画3選
ご紹介したいと思います!
※感想に一部ネタバレが含まれます。
ベニチオ デル トロの ‟男臭さ” を堪能できる映画3選!!
『ハンテッド』(2003) 戦場で心に深い傷を負った男役
あらすじ
1999年3月12日 ジャコビツァ コソヴォ
セルビア人がアルバニア人の村を占拠し、1週間で3つの村を襲撃。村人達は無差別に虐殺されていた。
寺院から部下に指示を出している指揮官を抹殺する任務を受けていた兵士のハラム(ベニチオ・デル・トロ)たちは戦地に潜入。
目の前で親を銃殺される子供達を目の当たりにしながら指揮官がいる寺院へと忍び込む。
ハラムは指揮官が1人になったスキをつき抹殺に成功。
アメリカに戻るとハラムはその功績を讃えられ銀星章を授与される。
しかし、戦地で見た光景は彼の心を蝕んでいった。
シルバーフォールズ オレゴンの森で鹿狩りをしていた男2人が殺されバラバラの遺体となって発見された。
事件の捜査協力を依頼するため、カナダのブリティッシュ コロンビア州で動物保護活動をしていたL.T.(トミーリー・ジョーンズ)のもとにFBI捜査官が訪れる。
L.T.はかつて兵士たちにサバイバル術と人を確実に殺すための技を教えていた。
そして捜査官のアビー(コニー・ニールセン)とともに捜査にあったった結果、犯人はその教え子の一人のハラムだった。
ハラムは元妻とその娘がいる家へ逃げ込むがアビーとL.T.が突き止めハラムを追い詰める。
アビーの活躍もあってハラムを捕らえるが軍が彼の引き渡しを要求。ハラムは連れていかれる。
しかし、ハラムは護送車を事故にあわせその場から逃走。
テレビのニュースで事故に気付いたL.T.は自ら彼を追跡する。
感想
戦地での体験と軍の自分たちへの配慮のなさから人間に絶望したハラムが暴走し、その彼を優秀な戦士に育てたL.T.が自らハラムを止めようと戦う物語。
銃撃戦などではなく、トミーリー・ジョーンズとベニチオ・デル・トロのナイフとナイフの決闘シーンが楽しめる映画です。
この時トミーリー・ジョーンズは57歳。ベニチオ・デル・トロは38歳。
19歳差もありながらトミーリー・ジョーンズの動きやナイフさばきはベニチオ・デル・トロより素早いくらいだったのに驚きました。
トミーリー・ジョーンズとの決闘シーンでは、必死な表情の中に身を切るような思いも見えたような気がします。
何か会話をするようなシーンもなくただ戦って終わるのが逆に説教臭くなくて良かったし、ハラムの苦しみを考えると切なさも感じました。
映画の冒頭、L.T.が罠にかかった白い狼を助けるシーンがあり、ラストでその狼が元気そうに走っているのをL.T.が見つめているというシーンで映画は終わります。
なんだかハラムにできなかった償いを狼を助けることでほんの少しでもできたような思いだったのかなと感じました。
ベニチオ・デル・トロのサバイバル力ともう決して人に心を開かないというような正に一匹オオカミとして生きている姿には思いっきり男臭さを感じましたね。
戦争から帰ってきてからハラムは正しい道を歩いていたわけではないけど、人間であることに驕ってむやみに動物を殺す人間に対しての報復めいた行動には共感できるとこもありました。
『ウルフマン』(2010) 狼男へと変貌する体になってしまった男役
あらすじ
1891年 ロンドンの劇場で舞台役者として舞台にあがっていたローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)。
劇が終わり楽屋で休んでいるところに弟ベンの婚約者グエン・コンリフ(エミリー・ブラント)が現れ、ベンが1か月前から行方不明になっているから捜査に協力してほしいとお願いに来る。
父のジョン(アンソニー・ホプキンス)と疎遠になっていたために協力を断ったローレンスだったが、やはり気になり後日、実家を訪ねたが時すでに遅し。ベンは何者かに殺され痛ましい傷を負った遺体となって発見されていた。
ローレンスは遺品にあったメダルをもとにロマ(浮浪民)の占い師のもとを訪れ事情を聞いていると
ロマのキャンプに巨大な狼が現れ次々とロマたちを襲っていく。
ローレンスは銃でその狼に立ち向かうが逆に襲われ首に深い傷を負ってしまった。
占い師はローレンスの傷を縫い命を助ける。
しかし、その日から満月の夜になるとローレンスは恐ろしい狼の姿に変貌し人々を襲うようになる。
感想
ベニチオ・デル・トロはこの作品でめずらしく貴族の息子のような高貴な男性として出演します。
男臭さというより紳士な男といった感じかもしれませんが、狼になってしまえばもはやそんな一面は一切なく、ただただ人を襲っては内臓をえぐり出す結構グロい映画でした。
狼じゃないときはグエンにも優しく、狼にも立ち向かい、勇敢で誰よりも男らしいかっこいい役です。
狼の人食いシーンはあんまり女性にはオススメできませんが、ローレンスがグエンの命を守るために距離を置こう自分の気持ちを犠牲にするところは女性が観たらキュンとしてしまうかもしれないですね。
狼に変貌していく瞬間の表情の演技もさすがでしたね。本当に苦しそうで観ているのがつらいくらいでした。
『ロープ/戦場の生命線』(2015)井戸に落ちた遺体を吊り上げるロープ探しに奔走する男役
あらすじ
1995年 バルカン半島のどこか。「国境なき水と衛星管理団」のメンバーで保安責任者のマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)は通訳のダミール(シュトゥカン・フェジャ)とある村の井戸に落とされていた男の遺体をロープで引き揚げようとしていた。
しかし、途中でロープがきれてしまい再び遺体は井戸に落ちてしまう。
一方、別行動していたビー(ティム・ロビンス)とソフィー(メアニー・ティエリー)は道路をふさいでいる牛の死骸にでくわしたがビーは強引に車で乗り越え、マンブルゥたちと合流。マンブルゥは途中で出会った地元住民の少年二コラと国連本部から派遣された紛争審査分析官の元恋人カティヤ(オルガ・キュリレンコ)を連れ、死体を引き上げるためのロープ探しに向かう。
すると二コラが自分の家に長いロープがあるというので彼の家へと案内させると家の中庭で二コラの両親が首を吊っているのを発見する。
感想
ベニチオ・デル・トロとティム・ロビンスという体のでかさで代表的な二人が兵士役ではなく地元民の飲み水のために戦地で奮闘する活動家というのがあまりない設定で先が読めないので見入ってしまいました。砂埃だらけで髪もボサボサ。しかも昔関係をもってしまった女と一緒に行動しなくちゃいけなくなった状況のベニチオ・デル・トロからは十分といえる男臭さを感じました。
作中では戦地で戦っているのは兵士だけではないという現実と戦争で生活を犠牲にしなくてはいけない地元民の姿も垣間見えます。
しかし、過酷な状況の中でもマンブルゥとビーのやりとりはなんだかちょっとコミカルでおもいしろいし、緊張感ある中にちょっと安心させてくれるシーンでもありました。
ビーがマンブルゥに「カティアに、マンブルゥが時々愛おしそうに君の話をする、と言っておいた。」と言われた時のベニチオ・デル・トロの表情はこの映画の中で私の一番のお気に入りです。
いかがでしたか?
ベニチオ・デル・トロの男臭さが観れる映画を3つご紹介しました。
この中でも私の一番のオススメは『ロープ/戦場の生命線』でしょうか。
なかなか知ることが出来ない国際援助活動家の人たちの仕事をほんの少し知ることが出来ましたし、
ベニチオ・デル・トロの男臭さのほかに可愛さや父親のように頼りがいのある演技も見ることができますよ!
ベニチオ・デル・トロの”男の色気”を堪能できる映画3作品を紹介した記事は↓
ベニチオ・デル・トロの”父親っぷり”を堪能できる映画3作品を紹介した記事はこちら↓
ベニチオ・デル・トロの若い頃や身長とwiki、妻や子供、出演作を紹介した記事はこちら↓
コメント