1984年に公開されたインディ・ジョーンズシリーズ第二弾
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』!
食事シーンや儀式シーンでは一作目を上回るキモコワさで私たちを楽しませてくれたわけですが、この映画では死亡事故があったというウワサが日本で流れたことがありました。
今回はその
◎『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の製作中に死亡事故が本当にあったのか。
◎『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の裏話やトリビアをご紹介したいと思います。
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で死亡事故は本当にあった?
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で死亡事故があったとウワサされた理由は?
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビアが満載! ロケ地はインドじゃなかった!
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア オープニングはこうして生まれた!
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア あのシーンはアドリブだった!?
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア ケイト・キャプショーの苦労
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア 吊り橋シーン
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア インディの年齢が若返ってる?
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア 人形がリアルすぎ?
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア スタントたちの活躍
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア 役名がまたも愛犬の名前?
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア オマージュはココ!
- 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア スピルバーグ監督 実は虫嫌いで高所恐怖症だった!?
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で死亡事故は本当にあった?
単刀直入に言いますと、
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の製作中に死亡事故は起きていません。
それなのになぜかインディのスタントと子役二人が墜落してきたヘリコプターにぶつかり亡くなった、というウワサが流れました。
なぜこんなウワサが日本で流れたのでしょうか?
実はこの事故、全く違う映画の製作中で起きたものだったんです。
その映画というのが
『トワイライトゾーン/超次元の体験』(The Twilight Zone:The Movie)
という映画で第4話からなるオムニバス映画です。
第一話 「偏見の恐怖」(TIME OUT)
異国人種に偏見と蔑視をする男が見知らぬ街へと入り込み逆に偏見を受ける立場になる
という物語。
第二話 「真夜中の遊戯」(KICK THE CAN)
すべに希望を失った老人たちが暮らす老人ホーム。そこに新しく入居してきたブルームが皆に生きる喜びを取り戻させるため銀色の缶で缶蹴りを
しようと老人たちに呼びかける。
第三話「こどもの世界」(IT’S A GOOD LIFE)
教師のヘレンが食堂で知り合った少年アンソニーと彼の奇妙な家族との話。
第四話「2万フィートの戦慄」(NIGHTMARE AT 20,000FEET)
飛行機恐怖症の男と飛行機の翼部分に乗っていた人間のような姿をした生き物の話。
死亡事故が起こったのは第一話の「偏見の恐怖」。監督はジョン・ランディスJohn David Landis。
このクライマックスでベトナム戦争のシーンをロサンゼルスの砂漠で撮影中、爆風を受けたヘリコプターが主人公を演じていたヴィック・モロー Vic Morrowと彼が両脇に抱えていたベトナム出身の子役ルネ・チェンとマイカ・レの頭上に落下し3人とも死亡するという痛ましい事故が起きました。
On July 23, 1982, a helicopter crashed during the making of ‘Twilight Zone: The Movie.’ The accident killed three actors on the ground, two of them child actors. The details are just as gruesome as you’d expect, and footage of the accident was shown at trial. pic.twitter.com/Azd5bE8TZo
— Jacopo della Quercia (@Jacopo_della_Q) July 23, 2019
ウワサの方は「インディのスタント」とのことでしたが実際は本当の役者さんが亡くなられていたんですね。
しかも子供二人も亡くなっていただなんて・・。
ご遺族の方はさぞつらかったでしょうね。
監督の心のキズも相当深かったといいます。
映画という晴れの舞台でまさか自分が死ぬかもしれないなんて予想していなかったでしょう。
子役だったらなおさら。
インディ・ジョーンズのような危険が多い冒険映画なら十分ありえますが。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で死亡事故があったとウワサされた理由は?
ではなぜこの『トワイライトゾーン/超次元の体験』の死亡事故が『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の製作中に起きたとウワサされたのでしょう。
それは公開された年と監督に理由があると思われます。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』が公開されたのは1984年。
そして『トワイライトゾーン/超次元の体験』がアメリカで公開されたのはその前の年の1983年。
しかし、日本で公開されたのは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』と同じ1984年なんです。
つまりこの二作品は日本では同じ年に公開されていたわけです。
そして『トワイライトゾーン/超次元の体験』第一話の監督は先ほど書いた通りジョン・ランディスですが、第二話の監督の一人が『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を監督したスティーヴン・スピルバーグだったんです。
そして『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でもショート・ラウンドという子供が登場してますし、ヘリではないですが、墜落する飛行機から脱出するという描写から本当の事故と映画の内容がごっちゃになり混同されちゃったのかもしれません。
ちなみにこの事故のシーンは本編では使われず違うシーンが差し替えられたそうです。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビアが満載! ロケ地はインドじゃなかった!
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の舞台設定はインドです。
なので撮影もインドで行われる予定でした。
しかしインド政府が内容の変更や検閲をしようとしたため結局スリランカに変更されました。
場所はハンターナ、ピンナラワ、ビクトリアアダムなど。
インドにとっては食事内容や宗教的な部分が問題だったようです。
まあ、あの描写では無理もないですよね。
確かにインドって虫とかは普通に食べてるイメージありますけど、さすがに脳みそとか目玉とか心臓とかもろに出てきちゃったら「おいおい、やりすぎだよ。」と言いたくもなるでしょうね。
でも製作側からしたらインパクトがある方が面白くなると思うのは当然かもしれません。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア オープニングはこうして生まれた!
一作目の『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』のオープニングはインディがまさにお宝を探している冒険の真っ最中でしたが、今作では打って変わってインディがかっこいいタキシード姿で登場してましたね。
これにはある裏話があります。
当初ジョージ・ルーカスはもっと荒っぽい冒険を考えていて主人公ももっと洗練された人物にすることを考えていました。
女性にモテて、いつもタキシードを着て上品で快活。そんなキャラクターです。
しかし、スピルバーグはそれに反対。
野生的なアクション派で帽子にレザーのジャケット。ポーチにムチというスタイルを提案します。
その提案が採用され、一作目は大成功しましたが、時間が経つと少し勇気が出てきてルーカスはまたも最初に考えていたインディ像をこう言って推して来たと言います。
「今度は彼(インディ)にタキシードを着せようじゃないか。ビシッとキメたかっこいいインディ・ジョーンズを見せよう。彼を華麗な主人公にしよう。」
これにはスピルバーグも「じゃあ、やってみよう」となってあの「クラブ オビ=ワン」でのオープニングが誕生しました。
ジョージ・ルーカス監督、一作目が終わってもまだ最初にやりたかったインディに未練があったのかもしれませんね。
二作目のオープニングだけでもそれが叶って嬉しかったんじゃないでしょうか。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア あのシーンはアドリブだった!?
パンコット宮殿に向かう際、ウィリーが象から落ちてしまいビショ濡れに。
彼女を気遣いその日はその場で野宿するというシーンがありましたね。
ウィリーが爬虫類や動物から悲鳴を上げて逃げ回っているのを気にもせずインディとショーティはトランプ遊びをしていました。
このショーティとインディのシーン、実は即興で作られたアドリブだったんです。
実はショーティ役を演じたキー・ホイ・クァンはオーディションを受けた当初英語がほとんど通じず、演技をするための説明書もあまり理解できていませんでした。
しかし、スピルバーグ監督は子役を変えることはせず、なりゆきに任せてやってみることに。
ちょうどオフィスにいたハリソン・フォードに相手を頼み、キー・ホイ・クァンには「即興」という難しい言葉は使わず、
「この男とカードをしてインチキされそうになり、彼は5枚目のエースを引いて君の有り金を巻き上げようとするイカサマ師、だがそうさせちゃいけない。 反対に相手を負かしてやるんだ。」
とだけ伝え、やってみることに。
すると見事に面白いシーンになった、というわけです。
キー・ホイ・クァンの現在や出演作についての記事はこちら↓
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア ケイト・キャプショーの苦労
中国語の歌
ウィリーを演じたケイト・キャプショーは教師という職業に就きながら昔からの夢だった女優の道に転身した女性です。
そして歌うことも夢の一つだったそうで、この映画のオープニングでその夢が叶ったことを喜んでいました。
しかし、歌詞が中国語であったことから大変な苦労をすることに。
中国語といえば世界でも難しい言語のうちの一つですから歌詞を覚えるだけでも大変なのが想像できます。
それだけではなく振り付けも覚えなくてはいけないわけです。
オープニングからこんな大変な思いをしてたなんて・・。この先大変な撮影がいっぱい待っているというのに。
私だったら監督に「頼むから英語にしてください!」って泣いてお願いしちゃうかも。
大量の虫にまいっちゃった・・
映画の見せ場の一つ、ウィリーが虫まみれになるシーン。このキツい場面をこなす為、
ケイト・キャプショーは虫への恐怖心を和らげるために毎朝精神修練を積んだそうです。
虫はみんな無害だったとはいえ大きいものだと服の上からでも足の感触がわかるし、髪の中までコソコソ入ってきてしまい、もう死にそうだったとか・・。
こんな経験した後なら、これからどんな映画でもこなせそうですね。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の女優 ケイト・キャプショーの出演作や結婚、子供についての記事はこちら↓
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア 吊り橋シーン
この映画の迫力あるシーンの一つである吊り橋をインディが切るシーンにもたくさんの裏話が存在します。
吊り橋シーンは実は3つの大陸で撮影されていた!?
この映画のロケ地はスリランカだと紹介しましたが
吊り橋シーンは実は3つの大陸で撮影された
といいます。
最初はスリランカ。
次はイギリス。
最後はアメリカの三つの州。
おそらくですが、スリランカで撮られたのはインディが橋の中央で敵に挟まれ、橋を切ろうとする所と、橋が切れて敵が川に落ちるシーンまで。
その後の切れた橋にぶら下がって格闘するシーンなどはイギリスとアメリカで撮影されたと思われます。
それをスピルバーグの絵コンテ通りに上手く編集したわけです。
正直、「そこまでやる?」と思ってしまいますが、ここまでこだわらないといいものは作れないってことですね。
吊り橋をかけた場所は?
今作の見所の一つとなっている吊り橋シーンを撮るために
製作陣たちはロケハン中に橋を架けられそうなダムの建設現場に接してる谷を見つけ、そこを撮影場所に選びました。
このダムの建設会社がイギリスという情報をもとになんというダムか調べてみたところ、
おそらく「ヴィクトリア・ダム」というダムかと思われます。
ここはスリランカ中部州のキャンディ県からヌワラ・エリヤ県にあり1978年に工事が始まり、1985年に完成。
映画の公開年が1984年なので映画撮影中と工事の期間も一致しています。
吊り橋シーンは一発勝負だった!?
実はこの吊り橋シーンの撮影はぶっつけ本番の一発勝負!
もし失敗すれば最初から全部やり直さなければならなかったため、あらゆるアングルから撮るために谷にたくさんのカメラを設置しました。
当日の天気はくもり。
晴れてないと橋がはっきりと映らないので太陽が出るのを待ちます。
特殊効果のジョージ・ギブスが人形と爆薬を橋に設置し、橋が落ちるときに残像が残るよう砂を撒き準備を整えます。
この時、スピルバーグ監督は、まるでスペースシャトルの打ち上げを待つような心境だったそうです。
結果は見事一発で成功し歓声があがりました。
映画で観ても迫力満点なのはこんな危険なシーンも実際に撮られていたからなんですね。
まさにプロたちのなせる業です。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア インディの年齢が若返ってる?
前作『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』の公開は1981年で時代設定は1936年
そして今回の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の公開は1984年ですが時代設定は1935年で前作より前の設定になっています。
そういえばスター・ウォーズも現在、過去、未来っていう設定になってましたよね。
でもインディの場合言われないとわからないから別に普通に時代が進んでも良さそうな気がしますが。
ちなみに三作目の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は公開が1989年で時代設定が1938年。
今作よりインディは3年老けてる設定で、ハリソンは5年老けていて大した差はないように感じます。
ただ一作目から考えるとインディは2年しか老けていないのにハリソンは実際には8年老けたことになります。
ハリソン・フォードは今作の時代設定についてこう話しています。
「どうしてこうなっちゃったのかわからないんですが・・。私はあれから3歳年をとっているのに役は2歳若いとなると合計5歳今回の役柄より老けている計算です。 これはけっこう厳しいですよ。」
演技力だけでなく若々しさも維持しなくてはいけない俳優さんの役作りの大変さが伝わってきますね。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア 人形がリアルすぎ?
今作ではジョージ・ルーカスもスピルバーグも確信はホンモノのの怖さで攻めようと意見が一致してました。
そんな中作り出された生け贄をマグマ地獄に落とすシーン。
このシーンを撮るため、特殊効果マンのジョージ・ギブスに生け贄に使う自動電子人間を作らせたのですが、これが見事な出来になりました。しかし、
人形が上手くできすぎていて観客が静視できないと思ったスピルバーグは手前に炎を入れて人形をぼかし、少し効果をやわらげることにした
そうです。
私からしたらこれが逆に臨場感というか迫力あるものにしてくれている気がしました。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア スタントたちの活躍
危険な撮影が多いインディ・ジョーンズシリーズにはスタントの存在が必要不可欠です。
もちろん『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』にも優秀なスタントたちが活躍していました。
それでは主要キャストのスタントダブルを4人ご紹介します。
インディのスタントダブル
ハリソン・フォードのスタントダブルであるヴィック・アームストロングはアクションシーンや乗馬シーンなどで活躍していました。
ヴィック・アームストロング Vic Armstrong
本名 ビクター・モンロー・アームストロング
生年月日1946年10月5日(76歳)※2022年の誕生日で
イギリス ファーナム・コモン出身
スタントコーディネーター 映画監督
ヴィック・アームストロングといえばいまや‟伝説のスタントマン”と言われ、名作アクションと呼ばれる200本以上の映画でスタントコーディネーターとしてアクションシーンを手掛けてきたすごい方!
インディ・ジョーンズシリーズでは
一作目の『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』や三作目の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でもハリソン・フォードのスタンドダブルを。
そして『スター・ウォーズエピソードⅥ:ジェダイの帰還』でもハリソンのスタンドダブルを務めています。
アクションシーンでハリソン・フォードの顔が映ってない部分はほとんどがヴィックが演じていたようです。
最後の聖戦では馬からドイツの戦車に乗り移るスタントが2002年、イギリスの専門パネルとスカイムービーの視聴者によって史上最高のスタントの一つに選ばれたりもしています。
にしても背格好がそっくりなお二人。
編集が上手いのもあるでしょうけど、ところどころで入れ替わってるなんて全然気づかなかったし、知ったあとも全然気になりませんでした。
アクションが一流で尚且つ自分と同じ体型のスタントに出会えたことはハリソン・フォードや監督たちにとって幸運なことだったと言えるでしょう。
このシリーズが大ヒットしたのはヴィックの存在があったからこそだったかもしれません。
ヴィック・アームストロングは1993年に『バニシング・レッド』で監督デビューもしていて、2015年に二コラス・ケイジ主演で『レフト・ビハインド』も監督しています。
ウィリーのスタントダブル
実はヴィック・アームストロングの妻ウェンディ・リーチもスタントウーマンをしていてウィリー役を努めました。
ウェンディ・リーチ Wendy Leech
1949年 11月30日(73歳)※2022年の誕生日で
彼女もインディ・ジョーンズシリーズのレイダースと魔宮の伝説、最後の聖戦の三作品に出演しています。
ほかには007シリーズや『太陽の帝国』(1987)、『トータルリコール』(1990)などに出演していてお父様であるジョージ・リーチも有名なスタントパフォーマーでした。
ショーティのスタントダブル
ショート・ラウンド(ショーティ)のスタンドダブルを務めたのは、フェリックス・シラ(Felix Anthony Silla)という俳優さんです。
フェリックス・シラ Felix Silla
生年月日 1937年1月11日
イタリア ローマ出身
俳優 スタントマン
この作品が撮影されたとき、彼は46、7歳でしたが小人症で身長が119cmしかなかったためショーティ役に抜擢されたようです。
俳優としても多くの映画に出演していて『猿の惑星』や『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のイウォークの一人
『バットマン・ビギンズ』のペンギンが率いるペンギン軍団の一匹などが有名です。
日本にサイン会で来日されたこともありましたが、 2021年の4月16日84歳で亡くなられています。
モラ・ラムのスタント・ダブル
アムリ―シュ・プリが演じたモラ・ラムのスタントダブルを務めたのはフランク・ヘンソンという俳優さんです。
フランク・ヘンソン Frank Henson
生年月日 1935年5月2日
イギリス ブライトンホワイトホーク出身
俳優 スタントマン
ジョン・ウェインとも共演したことがあり、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』ではバイカースカウトやストームトルーパー、スッキフガード、エンドアレベルソルジャーなどを演じました。
こちらはモラ・ラムを演じた俳優アムリ―シュ・プリとショーティのスタントダブルのフェリ・シラとのスリー・ショット(右がフランク・ヘンソン)↓
息子さんもスタントマンをしていてシャーロック・ホームズで共演したこともあるそうです。
彼も日本にサイン会で来日されたこともありましたが、2019年の4月25日に83歳で亡くなられています。
スタントと言っても決して俳優の代わりをするだけではなくアクションシーンのフリのアイデアを提案したりする重要な役割もあります。
スピルバーグ監督もスタントたちについてこう話しています。
「私はスタントマンたちを信用してました。彼らは一流のプロです。よく訓練されすばらしい技術を備えています。彼らの仕事は踊りのフリ付けに似ていて凶暴なダンスを編み出すわけです。」
現在は徐々に変わってきてるようですが、日本でスタントという職業はまだまだ裏方的な扱いのようです。
ハリウッドでは一製作者という位置づけで高く評価されているんですね。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア 役名がまたも愛犬の名前?
インディアナという名前は設定上ジュニアと呼ばれるのを嫌ったインディが愛犬の名前を自分に付けたことになってますが、実はルーカス監督の愛犬(アラスカン・マラミュート)の名前だったというのは有名な話ですよね。
実はウィリー・スコットの名前もなんとスピルバーグ監督の愛犬(コッカ―スパニエル)からとっており、
ショート・ラウンドの名前は、脚本家であるウィラード・ハイクの愛犬(シェットランド・シープドッグ)から付けられたんだとか。
スピルバーグ監督、未来の奥さんの役名を自分の愛犬の名前にするだなんてよっぽどこのキャラクターが気に入っていたんですね。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア オマージュはココ!
第一作目の『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』にもいくつかオマージュが隠されていましたが、今作にもちょこっとだけありました。
『スター・ウォーズ』のオマージュ
一つはウィリーが働いていたクラブの名前。
ショート・ラウンドが運転する車で逃げ去る時に店の入り口に「CLUB OBI WAN」とありましたね。
でも字幕版でみるとしっかり字幕でも「クラブ オビ=ワン」と表示されていたのがちょっと残念。
目をこらして探さないとみつけられない、くらいが面白いんですけどね。
監督が出演してる!?
インディがショーティとウィリーを連れて飛行機に乗り込む時の空港シーン。
実はあの空港にはルーカス監督やスピルバーグ監督、プロデューサーのキャスリー・ケネディなど製作者たちがカメオ出演しています。
数人の帽子を被り黒い服を着た牧師(?)の中にスピルバーグ監督とルーカス監督が。
そして人力車を引いている二人の人物がプロデューサーのロバート・ワッツと製作総指揮のフランク・マーシャルです。
これってただの人件費を抑えるための出演だったんでしょうか?
それともやっぱり遊び心?
言われてから観てみてもちょっとわからないかもしれませんが是非目を凝らして見てみてください!
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』裏話やトリビア スピルバーグ監督 実は虫嫌いで高所恐怖症だった!?
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』にはたくさんの虫も出てくるし、高い場所での撮影もありますが、
実はスピルバーグ監督は虫嫌いで高所恐怖症だったんです。
虫のことについてインタビューでこう話しています。
「虫は最低の生き物で、自分の部屋に入って来ようものなら部屋を飛び出したくなります。逃げるためなら油を塗ったポールにだって登っちゃいます。虫は大っ嫌い!」
あれだけたくさんの虫を俳優たちにくっつけておきながら自分は虫がダメだったなんて意外でした。
撮影する際はほとんどハシゴに登って演出したそうです。
そのときの光景を想像するとなんだか笑っちゃいますね。
そして高いところといえば吊り橋のシーンを撮るときも一度橋を歩いてみたものの途中で足がすくんでしまいやっぱり帰ろうと振り返るももう入り口は遥か向こう。
結局頑張って渡り切ったそうです。(笑)
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』での死亡事故の真相や裏話やトリビアをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
映画製作の大変さが伝わってきましたよね。
いまでならCGでなんとかできそうなシーンも一つ一つ手作りで製作されていて、
トロッコシーンを撮影する工夫や吊り橋シーンに3か国も使っていたのにも驚かされました。
私たちをここまで魅了したのは理想の映画を作ろうとする監督、俳優、製作陣、スタントなどの技術とこだわりが詰まっていたからだったんですね。
スピルバーグ監督が虫嫌いの高所恐怖症だったっていうのもなんだか可愛らしい逸話でほっこりさせてもらいました。
『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』の目を閉じる理由やラストの意味、裏話やトリビアを紹介した記事はこちら↓
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の裏話やトリビア、ロケ地を紹介した記事はこちら↓
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