インディ・ジョーンズシリーズ第2弾である『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』はこのシリーズの中で最もきもちわるいものが多く出てくる映画といっていいかもしれません。
無数の虫や爬虫類、ジャングルの動物たち。
しかし、それでだけでなく心臓、脳みそ、目玉とグロテスク満載でそれはもうトラウマレベル!
今回はそんな『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に出てくる猿の脳みそや虫が本物かどうか、
そして映画の所々に登場する、きもちわるいシーンをご紹介したいと思います。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』猿の脳みそはホンモノ!?
インディ、ショート・ラウンド、ウィリーの三人がパンコット宮殿で食事をする際、デザートに猿の脳みそが頭ごとでてきますね。
なかなかショッキングな映像なので映画をご覧になった方の脳にも焼き付いているかと思います。
中身は映りませんでしたが、大柄の男がスプーンでおいしそうにすくって口に運んでいる時にチラッと映ってました。
あの中身、もちろん本当の猿の脳みそではありません。
実際はカスタードにラズベリーソースを混ぜたものが入っていたそうです。
これを聞いてちょっとホッとしたんですが、実は猿の脳みそを食べるという習慣は中国などで実際に存在してました。
しかも新鮮だった場合はスプーンやストローを用いて生で直に食べることもあったんだそうです。
食中毒の治療もしくは単に珍味として楽しんだとのこと。
食中毒の治療なんて、、逆にお腹壊しちゃいそうですけどね。
この猿がどんな種類かも知らべてみました。
毛の色の感じとか頭の形からだとインドネシアやマレーシアの熱帯雨林に生息しているアジルテナガザルか、
タイ、カンボジアの熱帯雨林に生息するボウシテナガザルに似ているかと思いまいた。
しかし、舞台となったインドやロケ地のスリランカにはいないようです。
ただインドでは有名なハヌマンラングールという猿はスリランカにも、猿脳を食べる習慣があった中国にも生息しています。
なのでもしかしてこの猿か?と思いましたが
インドでは神の使いとして大切に扱われている猿のため食事に出すという描写はさすがにしないかなと思いました。
映画で使われていたのはおそらく作り物の猿の頭でしょうからどの猿でもない可能性もありますけどね。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』虫はホンモノ?
パンコット宮殿でインディが刺客と格闘し、ウィリーの部屋で洞窟をみつけショーティと中へ進んでいくシーン。
そこには地面や壁にびっしりと無数の虫たちがうごめいていました。
虫嫌いな人は目を背けたくなるシーンですが、
用意された虫は本物で、その数は12000匹ほどだったそうです。
小さなのを入れればもっといそうな気がしますが、たぶんアップで映しているところにだけ虫を集めて撮影してたんじゃないかと思います。
ウィリーの手や頭、ショーティの足などについている大きめの虫は最初作り物かと思いましたが、確かにちゃんと動いていましたし、小さな虫達も本物は一部だけかと思いましたが、ちゃんとしっかり全部が動いていました。
この映画にこんなハラハラさせられるのはこのようなシーンでちゃんと本物を使っているところにあるのかもしれません。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』虫の種類は?
●ユウレイアシナナフシ
虫の種類もちょっと調べてみました。
洞窟でウィリーが「爪が折れちゃった・・。」と言って手のひらを返したときに大きな虫が引っ付いていました。
あの虫はおそらくユウレイヒレアシナナフシという虫ではないかと思われます。
ヒレが付いたような足をしていて風になびく葉に擬態し、ユラユラ揺れて敵の目を欺くことから幽霊という名前が付きました。
メスは大きいものだと20㎝近くまで大きくなるとか。
オスは飛べますがメスは飛べないそうです。
体のあちこちに小さなトゲがあるそうなので素手でさわっていたウィリーは大丈夫だったんでしょうか。
ちなみにウィリーを演じたケイト・キャプショーはこの撮影のとき気持ちを落ち着かせるため鎮静剤を打っていたそうです。
ヨロイモグラゴキブリ か ネッタイタマヤスデ
洞窟の中でショーティの足に二匹ほど張り付いてました。
世界で最も重いとされるゴキブリはオーストラリアのヨロイモグラゴキブリで体長は80ミリほどになり翅(はね)はありません。
作中の虫はわたしたちがよくイメージする薄っぺらいゴキブリとはだいぶ違いますね。
この虫でなければ、似たやつでネッタイタマヤスデ通称メガボールというダンゴムシのように丸くなるヤスデの仲間かもしれません。
生息地はマダガスカル。世界最大で全長10cmほどになるそうで丸くなったときは5㎝~7㎝になります。
テナガカミキリムシ
ショーティの足とウィリ―の髪の毛についていた長い前足を持つこの虫はテナガカミキリムシ。
体長は80㎜ほどで中央アメリカから南アメリカの新熱帯区に生息しているそうです。
成虫は主にゴムの木の樹液を吸って生きています。
オオムカデ
アシがいっぱい生えた長い虫がウィリーの髪の毛に入っていくシーンがありましたね。あそこで「ぎゃーー!」って声をあげちゃった人もいたん
じゃないでしょうか。
あの虫は皆さんもご存知のムカデと思われます。
その中でも10cmくらいの大型のオオムカデ。最大のものになると30㎝にもなるんだとか。
種類も豊富でオオムカデだけでも800種類を超えるそうです。
基本的に世界中の暖かい地域にいてもちろん日本にも生息しています。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』爬虫類や動物たちにも注目!
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』には虫だけではなく爬虫類や動物も登場していましたね。
とくにパンコット宮殿へ向かう途中で野宿しているときウィリーが奇声をあげながら動物たちから逃げ回っていましたね。
オオコウモリ
このシーンで最初に登場したのがオオコウモリ。
ウィリーが洗濯物とまちがえてこのオオコウモリを枝に干そうとしてました(笑)
作中のはあきらかに作り物かもしくは剥製を使っているようです。
オオコウモリの中でもたぶん「ライルオオコウモリ」か「フィリピンオオコウモリ」ではないかと。
私たちがよく見る小さいコウモリと違って超音波で障害物に反応するのではなく視覚で見極めているそうです。
なので大きな目を持っているのが特徴。
アジアやパプアニューギニア、アフリカなどに生息していてパプアニューギニアの世界最大のものは羽根を広げると全幅は160㎝にもなる個体もいるんだとか。
しかし、大きさのわりにエサは草食系で果実や花の蜜だそうです。(逆に小さいコウモリは虫とか動物性のものを食べるそうです。)
マントヒヒ
一瞬しか映らないので確かじゃないですが、たぶんマントヒヒのメスかと思われます。
アフリカ北東部やアラビア半島に群れで生息していて日本の動物園でも見ることができます。
ミズオオトカゲ
ペットとしても飼われることのあるこのミズオオトカゲ。
インドネシアやカンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、中国南部、べトナムなどに生息していて魚やカエル、鳥、ネズミやヘビも食べます。
インドニシキヘビ
ウィリーが象の鼻と勘違いして払いのけていたのが笑えましたよね。
大きなヘビと言えばやっぱりニシキヘビ。その中でもインドニシキヘビではないかと思われます。
このヘビはインド、ネパール南部、ブータン、パキスタン、スリランカ、バングラデッシュなどに生息しています。
カエルや爬虫類、鳥や哺乳類もエサにします。
オスは250~350c、メスはオスよりも大きく300㎝~450㎝ほどあります。
最大のモノではなんと823㎝もあるそうです。
それにしてもあんな大きなヘビを女優の体に這わせるなんて(しかも首筋を)ケイト・キャプショーは拒否しなかったんでしょうか?
しかし、ニシキヘビは無毒なのでそのへんはご安心を。
ただあの体で締め付けられたら首の骨はたぶん折れます。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』トラウマ注意!食事や儀式シーンがきもちわるい!
トラウマ注意!食事シーン
ヘビの詰め物
パンコット宮殿でようやく豪華な食事にありつけるかと期待していたウィリーとショーティでしたが出てきたのはゲテモノばかり・・。
最初に登場したのがヘビの詰め物
一体何が詰められているのかヘビの体を切ってみるとなんの処理もされてないピチピチのウナギのようなものがウジャウジャ出てくるではありませんか。
来賓の男はそれをそのまま口に運んでいましたね。
美味いわきゃないだろって感じです。
巨大カブトムシ?
よくわかりませんが巨大なカブトムシみたいな形状です。
またも来賓の男はおいしそうに中の茶色い身をすすってました。
これを見たウィリーがショーティの帽子に吐こうとしていたのは笑えましたね。
目玉のスープ
ゲテモノ料理に耐えかねたウィリーが給仕に「さっぱりしたスープはない?」と尋ね出してもらいます。
ところが出てきたスープを見てみると何かの目玉がゴロゴロと何個も入っていました。(しかもスープは茶色く濁っている。)
私の実家は鮮魚店でよく魚のガラの入った味噌汁や煮付けを食べていました。
そこには魚の頭も入っており父によく「目が一番おいしいんだよ。」と言われていました。
目といっても目玉ではなく目の裏にあるゼラチン状のところで確かにおいしいんです。
しかし、作中の目玉はどう見ても魚じゃない・・。
人間とか猿とか哺乳類系のものに見えます。なので余計気持ち悪いです。
猿の脳みそのシャーベット
一番最初にも書きましたが、中身はカスタードとラズベリーを混ぜたものらしいです。
ですが、一人の男がスプーンですくったとき、なんか固形物に見えますよね?
カスタードとラズベリーならもっとクリーム状のはずなんですが・・。
他にも何か入っていたかもしれませんね。
このシャーベットを見てウィリーはとうとう気絶しちゃってました。
同じ目にあったら私もウィリーみたいなことになるかも。
トラウマ注意!体の装飾品?
指の首飾り?
パンコット宮殿に向かう途中、ガイドがジャングルの中で何かをみつけそれを恐れてインディたちを置いて逃げ帰ってしまいます。
そこには不気味な血が塗られた石像がありカラスなどの鳥の死骸が祀られていました。
そしてもっとゾッとしたのが、その石像の首には人間の指で作られたと思われる首飾りがかけられていました。
この首飾りは仏教の教えにでてくる殺人鬼アングリマーラがもとになっているかと思われます。
アングリマーラとは、
アヒンサカの師匠の妻が美少年だったアヒンサカに拒絶された腹いせに自分が襲われたと師匠にウソをつきます。
そのせいでアヒンサカを恨んだ師匠は「100人を殺しその殺した人の指を首飾りにすれば悟りを開ける」という嘘をつきます。
その邪教を信じたアヒンサカは師匠に言われた通りにし、アングリマーラ(指の首飾りの意)と呼ばれ恐れられました。
そして100人目に母親を殺そうとしたときお釈迦様が現れ悟りを開き弟子になったという方です。
この首飾り、確か『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウも何作目かで付けていた記憶があります。
この首飾りを付けた像があるということは殺人鬼を崇拝しているということでしょうか。
人間の皮?
地下にあった儀式の会場の壁に風でヒラヒラしたなにやら薄い布のようなものが飾られていました。
形はどう見ても人間が両手あげているような形・・。
しかも大きさ的に子供の皮ではないかと思いました。
聖なる石を見つけ出すために子供たち強制労働させていたモラ・ラム。
儀式のために殺された子達もいたかもしれませんね。
トラウマ注意!儀式シーン
インディとウィリーとショーティが隠し地下で行われていたおそろしい儀式の現場を目撃するシーン。
モラ・ラムが一人の男の心臓を素手でえぐり出します。
これだけでもなかなかショッキングなシーンですが、心臓を取り出された男はまだ生きており、モラ・ラムの手にある心臓もまだ動いています。
そして男はそのまま縛り付けられマグマの中に投入されるというこれまた残酷な光景。
しかもマグマに入ったときにモラ・ラムが持っている心臓も燃え上がるという摩訶不思議なことまで起こります。
何の神様に祈りを捧げているのかわかりませんが、どう見ても悪魔崇拝といった感じがしますよね。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に登場する猿の脳みそや虫、トラウマシーンをご紹介しました。
皆さんはどのシーンが一番強く印象に残りましたか?
私はやっぱりあの本物の大量の虫のシーンでしょうか。
それほど虫が苦手ではない私もさすがにちょっとゾッとしましたね。
いまではなかなかここまでする映画ってないんじゃないでしょうか。
そういった意味でもこの映画ってとても貴重な作品だと思います。
俳優さんたちとっても貴重な体験だったんじゃないでしょうか。
もう二度としたくないかもしれないけど・・。
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