2022年の1月7日に公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が大ヒットとなり、この作品公開をキッカケに過去のスパイダーマンシリーズを再度観なおしている方もいるかと思います。
そんな方たちの中にも公開当時『スパイダーマン』は観たけど、『アメイジング・スパイダーマン』は観ていなかったという方もいるのではないでしょうか。
トビー版の『スパイダーマン』の興行収入は75億円、それに対しアンドリュー版の『アメイジング・スパイダーマン』は31億となんと半分以下。
簡単に言えば、『スパイダーマン』を観た人の半分は『アメイジング・スパイダーマン』を観ていないということになります。
というわけで今回は、
なぜ『アメイジング・スパイダーマン』がこんなにも不評だったのか、
そして、
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』公開をうけて再評価されているわけを
考察していきたいと思います。
アメスパが不評だった理由を考察してみた!
アメスパが不評だった理由は『スパイダーマン4』が幻になったせい?
『アメイジング・スパイダーマン』はご存じかと思いますが、3の制作が予定されていたものの2でシリーズを終えています。
↑の記事でも少し触れたんですが、理由としては、
興行収入のことや、会社の都合が原因とされています。
では、なぜ『アメイジング・スパイダーマン』は『スパイダーマン』より大幅に興行収入が少なかったのか、、。
それは、制作されるはずだった『スパイダーマン4』が幻となってしまったことと関係があるようです。
『スパイダーマン4』が幻となったワケとは?
『スパイダーマン4』の制作が中止となったのはソニー・ピクチャーズと『スパイダーマン』の監督サム‣ライミがわれたことにあるようです。
なんでもサム・ライミ監督が締め切りまでに納得できるものができなかったんだとか。
こういうのって3を作ってる時点で4の構想が出来上がっているもんなんじゃないんですかね?
3が撮り終わってから、さぁ4のストーリーを考えよう、ってなるのか。本人にきいてみたいもんです。
しかも、『スパイダーマン3』は全然納得のいくものじゃなかったとも監督はコメントしたらしく、ファンからしたらそんな状態で終わらせちゃうんかい、とモヤモヤしまくりだと思います。
締め切り遅らせてでも4でリベンジしてもらいたかった・・。
でなきゃ、キャストの方達もちょっと不憫じゃないでしょうかね?
監督と会社側がそれで納得したとしても、4を楽しみにしていたファンは出端をくじかれたような感覚じゃなかったでしょうか。
4を作らないならいっそ、3が納得できるものじゃなかった、なんて言わないでほしかったです。
その程度の出来の作品なのは映画を観たファンならわかるだろうけど、せめてこの作品の一部となっている出演者のために・・。
このようにして、制作されるはずだったスパイダーマン4が作られないという悲しい知らせが舞い込んできた後で『アメイジング・スパイダーマン』が作られてしまったことにファンの心は付いていけなかったようです。
まぁ、無理もないですよね。『スパイダーマン』が中途半端で終わったせいでファンの中でピーター・パーカーはまだトビー・マグワイヤなのに、いきなり今度のスパイダーマンはアンドリュー・ガーフィールドです!って言われてもすんなり受け入れられないですよ。
スパイダーマン愛が強ければなおのことです。
アンドリュー版がトビー版と全く違うテイストの作りだったらまだしも、
ベンおじさんが強盗に殺されるところや
クモに噛まれて超人能力を身に付けるところは
トビー版と同じシーンを観せられるわけですから、ちょっと刺激に欠けますよね。
アメスパが不評だった理由はピーター・パーカーがイケメン過ぎたため!?
映画でもドラマでも主人公はできればイケメンであってほしいものですが、『スパイダーマン』のピーター・パーカーは別。
彼のキャラクターは、ヲタクで根暗でいじめられっ子。子供のときから好きな女の子にいつまでたっても告白もできないような決して女子ウケのいい男子とは言えないキャラクターです。
そしてそんな自分の日頃のうっぷんや欲求を満たすかのようにスパイダーマン業をこなしている節さえあります。
ある意味、人間らしいといえば人間らしいですよね。モテない男の等身大というか。弱い人間こそスパイダーマンのようなヒーローになったらこんなキャラになりそうっていうのがピーターなんですよね。
だからこそ、特に特技もなく平凡な毎日を送っている人にとって、こんなピーターのヒーロー物語から勇気をもらえるんだと思います。
一方、アンドリュー版のピーターはイケメンで高身長、スケボーを乗りこなす運動神経も持ち合わせています。
筋肉の方も、トビー版はクモに噛まれた翌日マッチョになってる自分の体を鏡で見るシーンがありますが、アンドリュー版はそんなシーンはありません。
ということはもともと体がマッチョであんまり変化がなかったってこと。(だと思う。)
しかも、想い人であるグウェンともあっさり恋人になれちゃってるし、非リア充からしたらイライラしちゃうほど羨ましい環境設定になっている気がします。
ついでに言うと、恋人のグウェンもあまりに才色兼備!
顔は美人だし、学年ではトップの成績。ロンドンの名門校に進学も決まり、作中では挫折しているようなシーンはありません。
トビー版のMJは女優を目指していて売れっ子になりますが、自分の役を他の女優に奪われるという挫折を味わっています。
トムホ版のMJはピーターと同じヲタク体質でちょっと変わった子。
ブラッド・デイヴィスとピーターが彼女を取り合いますが、あまり男性にモテるタイプではありません。
アンドリュー版のピーターとグウェン、出来すぎているこの二人にリアルさや共感を感じれない方もいたのかもしれません。
結局、ファンはピーターにモテない男の象徴みたいなのであってほしいとこもあるんですよね。
アメスパ不評の理由は、内容が重たすぎたから!?
アメスパはほとんどお笑い要素がありません。
他の二作と比べてもシリアスで、両親の失踪やおじさんの死、グウェンの父親の死、そしてグウェンの死、が内容をかなり重たくしていました。
親友のハリーとも仲良くしているシーンはほんのわずか。
ハリーはこの映画に出てきた時から父親を恨んでいるちょっと病んだ青年として描かれていて、しかもハリーを演じたデイン・デハーンがまたいい演技をしていて、それがより一層この作品の内容を重たくしていたように感じました。
アメスパで笑えるシーンといったらスパイダーマンが悪役を捕まえるときに犯人を茶化すとこくらいじゃないでしょうか。
そしてアメスパにはコミカルなキャラクターが出て来ないのも重たくなった原因かも。
トビー版ではピーターがスパイダーマンの写真を売りに行った”デイリー・ビューグル”の編集長 J・ジョナ・ジェイムソン(J・K・シモンズ)やアパートの大家、ヴィコビッチ(エリヤ・バスキン)がコミカルなキャラクターとして登場していましたよね。
あの二人、わたしには結構ツボです。どっちもピーターを毛嫌いしている気がありましたがなんか憎めないんですよね。
トムホ版は映画そのものがコメディ要素が強く、両親がいないことにも、ベンがいないことにも触れてないし、友人との仲間割れもない、悪党退治と片思いの相手を振り向かせることに一生懸命なピーターがただただ可愛い・・。他の登場人物たちも愛されキャラばかりだった気がします。
シリアスなのももちろんいいですが、やっぱりジョークも入っていた方がアメコミらしさがあるっていうか、スパイダーマンファンからのウケも良かったかもしれませんね。
アメスパが再評価されている理由とは!?
ここまでアメスパが不評だった理由を考察してきたわけですが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が公開され、しかもこの映画に歴代スパイダーマン3人が集結したことでスパイダーマンブームが再び訪れている今、アメスパが再評価されていると話題になっています。
ツイッターでは
アメイジング・スパイダーマン2
前作から暗示されていた逃れられない宿命に苦悩するピーター。
ヴィランの境遇や物語は本当に辛いけど、エレクトロ戦は映像、音楽、アクション、全てが最高で電気の表現とか滅茶苦茶カッコいい。
あざとくも毎回グッと来てしまうラストも好き。打ち切りが本当に残念。 pic.twitter.com/pNJsrWGtXB— ダンボール BABY DRIVER (@ryokke1091) December 18, 2021
アメイジング・スパイダーマン2
NWH公開から1週間…道のりは長い😂
早く観たい😗笑ダークな展開、私これかなり好き!
現実でもどうしても避けられない悲しい出来事は起こることがあるし、ヒーローもので容赦なくそれを描いたのはとてもよかったと思う pic.twitter.com/BttKvWy1GR— ユイ・バーナム (@kuchibuewa_naze) January 14, 2022
など映像の迫力を評価される方や、重い内容が逆にヒーローものらしくて好きという方もいらっしゃいました。
他には
DAY16「好きな映画の続編」
『アメイジング・スパイダーマン2』
僕は好きですよ。あのラストの展開もしびれるくらいに。エマ・ストーンが素敵すぎる。 pic.twitter.com/o17raZTzOQ— おのぶ@映画 (@onobujubilee) May 13, 2020
『アメイジング・スパイダーマン』アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン出演。初鑑賞(小声)😅初代とトムホしか観てなかったです💦いやいやいや…これ1番好きになりました🙋♀️面白くてあっという間に終わった!スーツも1番カッコいい!続編は休日の楽しみに🥰 pic.twitter.com/RNV6jDg79d
— chiyomi★映画&ドラマ垢 (@chiyomik1) April 18, 2019
ラストシーンが特に好きという方やスパイダーマンスーツが好きという方も。
アメイジング・スパイダーマン2観ました!
僕はMCUファンで、ホームカミングもFFHも好きですが、アメスパが最高のスパイダーマン映画だと思いました😳
なぜアメコミのキャラクターでスパイディが人気なのかこの映画で分かった気がします😊エマ・ストーンかわいい😍😍😍#スパイダーマン pic.twitter.com/EFSEXZyjXn
— やぶ(くじ引き冬眠中) (@yu_ki2116) September 24, 2021
アメイジング・スパイダーマン
やっぱりアメスパが
1番好きなんだよな〜😭キャストからお話、ビジュアル・画の全てで個人的に好きすぎる🥰😭
ピーターがイケメンでスケボー乗ってて全くナーディー感なくても全然許せるぐらいアンドリューの演技でカバーしてるし、エマのグェンは最高だし😍 pic.twitter.com/5i11LE4tFI— KON🦊 (@I_amKON) January 4, 2022
エマ・ストーンのグウェンの可愛さやアンドリュー・ガーフィールドの演技力に好感を持った方も多かったようです。
確かにグウェンは三作品で一番可愛いと私も思います。一番男性ウケはいいでしょうね。
グウェンとピーターのラブラブぶりにキュンとさせられた方も多いのではないでしょうか。
『アメイジング・スパイダーマン』が公開された時は 『スパイダーマン4』の制作中止や内容を比較されたことが原因で不評となってしまったようですが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』公開によりアメスパを一つの作品として冷静に観る人たちが増えたことが再評価の声が増えたことに繋がったようです。
結果、アメスパは決して悪い作品ではなかったということです。
個人個人の好みもあるし、ピーターやスパイダーマンのイメージもそれぞれ違うと思うのでいろんな意見があるとは思いますが、個人的にはアメスパのスパイダーマンが一番ヒーローらしかったし、ドラマチックな作りになっていたと思います。
ツイッターのコメントでもありましたが、
スパイダーマンがいじめられていた子供を助けて、その子供がスパイダーマンのコスチュームをきてライノに立ち向かおうとする、そこへグウェンの死から立ち直れず3か月スパイダーマンをやめていたスパイダーマンが現れる、というラストは私も大好きで繰り返し観てしまいました。
「帰ってきてくれたんだね、スパイダーマン!」
と思わずにいられませんでしたね!
アメスパをご覧になるときはあまり先入観など持たず、一作品として観た方が楽しんでいただけたらと思います。
アメスパ再評価されている理由と不評だったわけを考察! まとめ
不評だったワケ
■『スパイダーマン4』が制作打ち切りとなりファンの心が『アメイジング・スパイダーマン』についていかなかった
■トビー版にあった重要なシーンの超人能力を手に入れた経緯、ベンおじさんが強盗に殺されるシーンを同じように入れてしまっていた。
■『アメイジング・スパイダーマン』のピーターが従来のピーター像と違ってイケメン設定だった。
(恋人のグウェンも完璧すぎた)
■コミカルなシーンやキャラクターが出てこないことや両親の失踪やグウェンの父親の死、グウェンの死などが理由で内容が重たかった。
再評価された理由
■『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』公開をうけ『アメイジング・スパイダーマン』を前作の『スパイダーマン』と比較せずに一作品として観る人が増えた。
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