『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオンのキャラクターやインディとの関係、演じた女優をご紹介！

インディ・ジョーンズシリーズの記念すべき第一弾『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』

インディとマリオンが伝説の契約の箱「アーク《聖櫃》」を求めて繰り広げる大冒険を描いた作品です。

この作品にインディの相棒役として登場する初代ヒロインのマリオンとはどんなキャラクターでインディとはどんな関係なんでしょうか。

今回は

◎『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』のマリオンがどんなキャラクターか

◎『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』のマリオンとインディの関係

◎『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』のマリオンを演じた女優

についてご紹介したいと思います！

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』のマリオンってどんなキャラクター？

マリオン(マリオン・レブンウッド)とは、インディが師事していた考古学者で大学教授のアブナー・レイヴンウッドの娘です。

アブナー・レイヴンウッドは生涯をアーク(聖櫃)探しに捧げた人物でエジプトやイラク、そしてネパールなどに探索に訪れました。

娘であるマリオンもその探索旅に同行。(マリオン自身は考古学に興味はないようで知識はありません)

アブナーはその途中で聖櫃を探し出すカギとなる「錫杖飾り」を手に入れていますが結局聖櫃の在処はわからないままネパールで雪崩に巻き込まれて亡くなってしまいます。(この辺は映画では描かれていません。)

ネパールに一人残されたマリオンは「錫杖飾り」とアブナーが購入していた酒場を受け継ぎ現地の客と持ち前の酒豪っぷりを活かして酒飲み競争などしながら店を切り盛りして暮らしていました。

映画でのマリオンの性格は男まさりで酒が強く活発。怖そうな男たちを前にしても物怖じしない肝の座った女性です。

でもインディの傷の手当てをしながら優しくキスをするなど女性らしい一面もちゃんと持っていて男性からしたら「退屈しない魅力的な女性」に映るんじゃないでしょうか。

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオンとインディの関係は？

インディとマリオンの関係は「元恋人」です。

出会いはもちろん、インディが聖櫃探しの一任者であるアブナーを師事していたことがキッカケ。

映画の中では聖櫃を見つけ出すために必要不可欠な「錫杖飾り」をアブナーが持っていると知っていたインディがアブナーが亡くなっているとは知らずに彼がいるネパールへと訪れています。

インディがアブナーがいるはずの酒場に到着し、アブナーの死を知るとマリオンに「錫杖飾りの在りかを知らないか？」と尋ねます。

しかし、マリオンはそれが自分の首にかけられているにもかかわらずしらばっくれていましたね。

しかも、インディに会った途端パンチを食らわせていました。

このことからも二人は過去にいい別れ方をしなかった事がわかります。

にしても自分の師である人の娘に手を出すなんていかにもプレイボーイなインディらしいですね(^_^;)

アブナーは当初、インディを息子のように可愛がっていましたが、次第にその関係は崩れていきます。

映画ではその理由は語られていませんが、おそらくインディとマリオンが交際し始めたことがキッカケと思われます。

アブナーはインディと付き合い始めたことを心配してかマリオンを半ば強引に自分の旅に同行させました。

インディとマリオンが破局したのは、マリオンとアブナーが旅に出る前か、それともその後なのか。そしてその理由も語られていませんが可能性としては、

アブナーとの関係が悪化したことでマリオンと交際しずらくなったインディが一方的にマリオンに別れを告げたか。

アブナーに連れていかれるマリオンをインディが引き留めることもせず、迎えに行くこともなく何年も経ってしまった。

かのどちらかでしょうか。

どちらにしてもマリオンがインディに再会した矢先にパンチをお見舞いする理由にはなるかと思います。

世界各地を冒険しているインディならネパールでもどこでも簡単に行けるでしょうからね。

「遠かったから。」というのは迎えに行けなかった理由にはなりませんよね。

マリオンからしてみたら「遺物探しならすっ飛んでくるくせに。」って感じだったのかもしれません。

調べてみたところ二人が別れたのは1920年代中期。

この作品の時代設定は1936年なので10年か11年ぶりに再開したことになります。

このときインディは36歳くらい。マリオンは27歳くらい。(マリオンは1909年生まれ)

逆算すると別れた頃インディは25、6歳。マリオンはまだ16、7歳です。

インディはまだ未成年の娘とできちゃっていたんですね。

女性として大事な時期を聖櫃探しに付き合わされて、しかも途中で父親も亡くなってしまい、ネパールで孤独に生きることになったアリオン。

そんな彼女の前に10年という歳月が経ってからようやくかつての恋人が現れても素直に喜べないのもムリはないかと・・。

しかも自分目当てじゃなくて相変わらずのお宝探しのためだったっていうのも、なんだかカチンときます。

「きっと現れると思った。」

というマリオンの言葉はインディが錫杖飾りを取りに来たことに勘づいていながら「自分を迎えに来てくれたのね。」という皮肉を込めた言葉に私には聞こえました。

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』のマリオンのその後は？

※ネタバレ含みます。

今作で様々な困難を乗り越え再び結ばれたインディとマリオン。

しかし、その後二作目にも三作目にもマリオンは登場せずどちらにも違う女性がヒロインとして登場しています。

「マリオンはどうしちゃったの？」と思った方もいたかもしれませんが四作目の『インディ・ジョーンズ／クリスタルスカルの王国』でようやく再登場します。

この時のマリオンは47、8歳くらい。

実は一作目の後、マリオンが妊娠しているとも知らずインディは「上手くいかないのは目に見えていた。」という勝手な理由で何も言わずにしかも結婚式の一週間前にマリオンの前から姿を消していました。

その後マリオンは密かにインディの息子であるマットを生み、マットが3ヵ月のときにインディの知人でもあったコリン・ウィリアムズという男性と結婚。マリオン・“メアリー”・ウィリアムズになりましたが、その後コリンを戦争で失い未亡人となっています。

一作目から21年がたっていましたが（※設定上。実際は27年）、強気な姿勢は一作目から変わっていないマリオン。

チャーミングな笑顔も健在でした。

にしてもインディあまりにひどすぎる・・。

どうせなら一作目の再会の時みたいに一発お見舞いすれば良かったのにと思いました。

ただ「きっと現れると思った。」という皮肉を込めた同じセリフは一緒でしたね。

四作目でまた再開を果たした二人はインディの蒸発事件のことやマットのことで言い争いになりますが、インディの

「（今まで）何人かの女性と出会いはあったが、いつも不満があった。君とは違うって。」

という言葉にマリオンが機嫌をなおし、ラストはめでたく、そしてようやく結婚することができました。

歳を重ねてからのマリオンのウェディングドレス姿も可愛らしいですよね。

インディもステキでした。

最初はマットも自分の父親がインディであることを認めてはくれませんでしたが、冒険を通して男らしいインディを目の当たりにしたことでようやく受け入れてくれました。

 

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオンを演じた女優カレン・アレンってどんな人？

カレン・アレン　プロフィール

カレン・アレン　Karen Allen
生年月日1951年10月5日(72歳)※2023年の誕生日で
アメリカ合衆国イリノイ州キャロルトン出身
女優　演出家　映画監督

カレン・アレンはFBIのエージェントだった父キャロル・トンプソン・アレンと大学教授だった母パトリシア・ハウエル・アレンの間に生まれました。

メリーランド州のランハムデュバル高校を卒業後、ファッションを学ぶためニューヨークのファッション工科大学に2年間通っています。

しかし21歳の時ポーランドの演出家であるイェジー・グロトフスキの最後の舞台「Apocalipsis cum figures 」を見たことをきっかけに俳優を志すようになったといいます。

なんとカレン・アレンのお母さんもインディやアブナーと同じ大学教授だったんですね！

しかもお父さんはFBIだなんて・・カレン・アレンのご両親、カッコ良すぎます。

最初は俳優を目指してはいなかったというのも意外でしたね。

大学までいってから進路をガラッと変えるというのもなかなか勇気がいったんじゃないでしょうか。

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオン役の女優カレン・アレン結婚は？子供はいる？

カレン・アレンは1988年の5月1日に1歳年上のアメリカ人俳優ケイル・ブラウンと結婚しています。

ケイル・ブラウン↓

 

1990年の9月14日には息子のニコラスも誕生。現在はプロのシェフをしているそうです。

残念ながらケイル・ブラウンとは1998年に離婚。

カレン・アレンは現在再婚はしていないようです。

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオン役の女優カレン・アレン、舞台女優出身だった！

女優を目指しようになったカレン・アレンはハーヴェイ・カイテルやローラ・ダーン、アレック・ボールドウィン、アンジェリーナ・ジョリー、スカーレット・ヨハンソンなども卒業しているリー・ストラスバーグ演劇映画学校で演技を学び、その後ニューヨークのアクターズ・スタジオでアーサー・ペン監督によるウィリアム・ギブスンの「The Monday After the Miracle」の舞台に出演。
目も耳も口も不自由だった実在の女性ヘレン・ケラーを演じ、その後数々の舞台に出演するとその演技力が評価されTheater World Awardを受賞しました。

それからもピーター・ストーメア演出の「Miss Julie」や「The Country Girl」、「The Miracle Worker」に出演。

「Speaking in Tongues」では主演も務め、ニコス・プサチョロポリス演出の「The Glass Menagerie」にはローラ役で出演しました。

ローラ・カニンガムの「Beautiful Bodies」では制作にも携わっています。

2012年にはアメリカで初めて公演されたノルウェー劇作家のヨン・フォセの「A Summer Day」でも主演を務めました。

私はインディ・ジョーンズ以外ではあんまりアレン・カレンを観たことなかったんですけど若い時は舞台女優としてこんなに活躍されてたんですね。

ドラマや映画と違って常にぶっつけ本番の舞台。その分緊張感も違うと思います。

きっとこういう環境で強い精神力を身に付けていったんでしょうね。

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオンを演じた女優カレン・アレンの主な映画出演作は？

舞台女優としてキャリアを積んだカレン・アレンは25歳くらいから映画にも出演し始めます。

1976年短編映画『The Whidjit maker』で映画デビューしていて

1978年にはコメディ映画『アニマル・ハウス』Animal House ではケイティ役で長編映画デビューも果たしました。

 

1979年のウディ・アレンが監督、脚本、主演を務めた『マンハッタン』Manhattanには俳優役で出演。この作品にはダイアン・キートンやメリル・ストリープも出演しています。

 

1980年のアル・パチーノ主演のサスペンス映画『クルージング』Crusingではナンシー役を務めました。

 

1981年の『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』Raiders of the Lost Ark では数人の候補者の中から1980年の歴史ドラマ映画『A Small Circle of Friends 』を観たスピルバーグ監督がカレン・アレンをマリオン役に決めています。

『レイダース／失われたアーク≪聖櫃≫』のあらすじ（ネタバレ）と感想、キャストや吹き替え声優を紹介した記事はこちら↓

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2022.09.21

 

1984年のSFロマンス映画『スターマン／愛・宇宙はるかに』Starman

カレン・アレンは元夫に変身した宇宙人と恋に落ちる未亡人ジェニー役を演じました。

1987年にはテネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化したポール・ニューマン監督作『ガラスの動物園』The Glass Menagerieでローラ役を演じジョアン・ウッドワードやジョン・マルコヴィッチと共演しました。

 

1989年のクリスマスファンタジー映画『3人のゴースト』Scroogedではクレア・フィリップス役を演じ、主人公フランク・クロスを演じたビル・マーレイと共演しました。

 

1992年には黒人解放運動家だったマルコムXを演じたデンゼル・ワシントン主演の『マルコムX』ではミス・ダン役を

 

1993年にはスティーブン・ソダーバーグ監督作でジェシー・ブラッドフォード主演の『わが街セントルイス』King of the Hillではミス・マーシー役を演じました。

 

2000年のパニック映画『パーフェクト・ストーム』The Perfect Stormではメリッサ・ブラウン役を演じジョージ・クルーニーやマーク・ウォールバーグと共演しました。

 

2008年の『インディ・ジョーンズ／クリスタルスカルの王国』Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull では27年ぶりに同じマリオン役で出演。夫だった俳優のケイル・ブラウンと離婚し子育ても落ち着いた時期に母親役で登場しました。

 

2020年のNetflix配信のホラー映画『闇はささやく』Things Heard & Seenではメア・ロートン役で出演しました。

 

2022年の『トワイライトの舞台』A Stage of Twilight

カレン・アレンはこの作品で『ショーシャンクの空に』にも出演しているウィリアム・サドラーが演じるバリーの妻コーラ役を演じました。

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオン役の女優カレン・アレン、監督デビューもしていた！

舞台や映画、そして演出家としても活躍しているカレン・アレンですが、なんと65歳の時に映画の監督も務めています。

タイトルは

『A Tree , A Rock , A Cloud』(2016)

作家カーソン・マッカラーズの短編小説を映画化したものです。

主演は『ショーシャンクの空に』で冒頭に登場していたジェフリー・デマン。

そしてカレン・アレンの当時の夫だったケイル・ブラウンも出演しています。

65歳くらいになればそろそろ落ち着きたい歳な気がしますが、また新たなことにチャレンジしている彼女にほんと驚かされます。

映画制作って1年とかそれ以上かかるものですよね。

しかも全てを仕切らなきゃいけない監督ともなれば精神的にも肉体的にもスタミナがないとなかなか務まるものではありません。

カレン・アレンっていくつになってもマリオンみたいに元気ハツラツな女性なのかもしれませんね。

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』マリオン役の女優カレン・アレン　ブティックも経営してた！？

女優に演出家、映画監督と歳を重ねても忙しく仕事をこなしているカレンあるんですが5歳の時から編み物をしていたキャリアとファッション大学での得た知識を生かしてなんと2005年から「KAREN ALLEN FIBER ARTS」というブティックも経営しています。

場所はマサチューセッツ州グレートバリントン35Railroad.St

天然繊維の手織りのニットウェア専門でカレン・アレンや地元のデザイナーがデザインした普段着やドレスはもちろん、靴や帽子、財布、手袋、タイツやアクセサリーなども揃えているようです。

Unique small studio designer fashion curated by Karen Allen.

A celebration of pattern, color and texture in women's fashion from small studio designers. Our collection is personally...

karenallen-fiberarts.com

すべてがイタリアやスコットランドからの最高品質のカシミヤで作られているそうです。

ぜひ一度手を通してみたいものですね。

でもきっと値段が高くて私の手には届かないと思いますが…。

 

『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』のマリオンのキャラクターやマリオンとインディーの関係、マリオンを演じた女優についてご紹介しました。

決して絶世の美女と言うわけではないマリオンですが強気で活発でじゃじゃ馬娘的なキャラクターが世界各地で冒険をして危険な体験に慣れちゃっているインディにとって刺激的で魅力的な女性に映ったんでしょうね。

四作目のラストでようやく結婚できた二人ですけど最新作の五作目ではどうなっているかちょっと心配です。

マリオンの登場はないようなんですが二人のその後が分かるシーンは多分出てくるんじゃないでしょうか。

まだ夫婦であってくれることを祈りたいと思います！

にしてもマリオンを演じたカレン・アレンの活躍っぷりにも驚きました！

ファッションと女優と両方とも夢を叶えているんですから同じ女性として本当に尊敬します。

未だなんの夢も叶えられてない私からすると短い人生もっと突っ走らなきゃ、と彼女に教わった気がします。