グランドブダペストホテルは面白くない?登場人物ごとにあらすじをご紹介!香水は存在する?鍵の意味やお菓子のレシピまで!

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引用元:sst-online.jp

細部までこだわって作られている衣装や建築、鮮やかな色彩がとにかくオシャレでかわいい!

まるで飛び出す絵本を開くときのようなワクワク感を抱かせてくれるウェス・アンダーソン監督の唯一無二の世界観を存分に堪能できる映画『グランド・ブダペスト・ホテル』。

セットだけでなくキャストもレイフ・ファインズジュード・ロウティルダ・スウィントンエイドリアン・ブロディウィレム・デフォーエドワード・ノートンシアーシャ・ローナンジェフ・ゴールドブラムビル・マーレイトム・ウィルキンソンハーヴェイ・カイテル

などなど、超豪華すぎる俳優を贅沢に起用しているのも見どころのひとつ。

ストーリーはというと、笑いあり、感動あり、涙あり、切なさあり、そしてブラックユーモアも交えた忙しい作りになっているため満足感は得られるものの展開についていくのがちょっと大変かも・・。

ウェス・アンダーソン監督といえば他にも『天才マックスの世界』、『ダージリン急行』、『ファンタスティックMr.FOX』、『ムーンライズ・キングダム』、日本を舞台とした『犬ヶ島』などが有名ですが、その中でも『グランド・ブダペスト・ホテル』は

ベルリン国際映画銀熊賞
(審査員グランプリ)、
全米、ニューヨーク、ロサンゼルス映画批評家賞脚本賞
放送映画批評家賞(コメディ映画賞)、
英国アカデミー賞オリジナル脚本賞
グラミー賞最優秀サウンドトラック・アルバム作曲賞(映画・テレビ・その他映画部門)

を受賞するなど彼の作品の中でもとりわけ高く評価された作品です。

しかし、これだけ高く評価されていながら、面白くない!という方達もいるようです。

理由は、

ストーリー展開が早くてよくわからない。

ウェス・アンダーソン監督持ち前の個性的な映像やキャラクター達が裏目となって感情移入できない

などのようです。

私は三回くらい観てようやく内容を理解しました。

『グランド・ブダペスト・ホテル』は観ているだけでも楽しい映画なので、なんとなく理解する程度でも十分楽しめると思うんですが、細かいところにちょっと注目したり、内容を理解することでより登場人物たちの心情に近づくことが出来ると思います。

そうすればきっとこの作品が皆さんの心に強く残るものになるのではないか・・。

『グランド・ブダペスト・ホテル』を面白いと思った自分としては是非そうなってほしい!

というわけで今回は

『グランド・ブダペスト・ホテル』の登場人物たちの紹介


人物ごとにストーリーを解説
したいと思います。
(あらすじを長々と書くよりこの方が分かりやすいと思ったので‥。)

そして映画には欠かせないアイテムとなっている香水お菓子についても

ご紹介したいと思います。

  1. 『グランド・ブダペスト・ホテル』登場人物たちの紹介とそれぞれのストーリー
    1. 1985年代
      1. 作家(老人)(トム・ウィルキンソン)
    2. 1968年代
      1. 作家(若い頃)(ジュード・ロウ/吹き替え:浜田賢二)
      2. ゼロ・ムスタファ(老人)(F・マーリー・エイブラハム/岩崎ひろし)
      3. ムッシュ・ジャン(ジェイソン・シュワルツマン)
    3. 1932年代
      1. グスタヴ・H (レイフ・ファインズ/吹き替え:木下浩之)
      2. ゼロ・ムスタファ(トニー・レヴォロリ/吹き替え:佐藤せつじ)
      3. マダム・D(ティルダ・スウィントン/吹き替え:よのひかり)
      4. アガサ(シアーシャ・ローナン/吹き替え:三浦綾乃)
      5. セルジュ・X (マチュー・アマルリック/吹き替え:藤原貴弘)
      6. ドミトリー(エイドリアン・ブロディ/吹き替え:浜田賢二)
      7. ジョプリング(ウィレム・デフォー/吹き替え:竹本和正)
      8. コヴァックス(ジェフ・ゴールドブラム/吹き替え:外谷勝由)
      9. ヘンケルス(エドワード・ノートン/吹き替え:星野健一)
      10. ルートヴィヒ(ハーヴェイ・カイテル/吹き替え:竹本和正)
      11. ムッシュ・アイヴァン (ビル・マーレイ/吹き替え:外谷勝由)
  2. r『グランド・ブダペスト・ホテル』鍵が意味するものとは?
  3. 『グランド・ブダペスト・ホテル』香水‟レール・ド・パナッシュ”は存在する?
  4. 『グランド・ブタペスト・ホテル』のお菓子、メンドルの コーテザン・オ・ショコラのレシピをご紹介!

『グランド・ブダペスト・ホテル』登場人物たちの紹介とそれぞれのストーリー

1985年代

作家(老人)(トム・ウィルキンソン)

作家は何もないところから話を作るのではなく周りの人間が語り掛けてくる体験談に耳を傾けそこから着想を得て書くものだと視聴者に語り掛ける。
『グランド・ブダペスト・ホテル』は作家(老人)が若かった頃にゼロ・ムスタファ本人から聞いた体験を書いたもの。ルッツの墓地には作家(老人)の銅像があり、それには著作『グランド・ブダペスト・ホテル』のたくさんのファンが置いたいったホテルのカギがかけられている。

作家(老人)の銅像にかけられているカギが最初なんの鍵なのか分からなかったんですが、よく見るとキーホルダーに部屋番号であろう数字が付いているので『グランド・ブダペスト・ホテル』にちなんでファンがホテルの鍵を置いて行っているんだと思うんですが、ホテルの鍵なんて普通持って帰れないですよね?
しかも彼の銅像があるのは手入れのされていなそうな荒れた墓地。公園ならわかるんですがなぜ墓地なのか?オープニングから色々疑問がわいてきました。

1968年代

作家(若い頃)(ジュード・ロウ/吹き替え:浜田賢二)

当時インテリ層がかかる神経衰弱、作家熱を患いアルプスの麓の温泉ネベルスバードのグランド・ブダペスト・ホテルで過ごす。
廃墟となりかけていたそのホテルのオーナーであるゼロ・ムスタファに出会い、夕食を一緒に取る機会を得て彼がコールボーイだった頃の話を聞かせてもらう。

ムスタファには浴場で話しかけられるんですがその浴場も変わっていて現在ではめったに見ないであろう作りでした。風呂釜が一人一つで作家(若い頃)もムスタファも水泳帽のようなものをかぶっている。お風呂なのに。どういう作法で入るのかすごく気になります。




ゼロ・ムスタファ(老人)(F・マーリー・エイブラハム/岩崎ひろし)

年に三回オフシーズンのとき1週間だけグランド・ブダペスト・ホテルに泊まりに来る。
グランド・ブダペスト・ホテルのオーナーでありながら荷物用エレベーターより狭い風呂なしの使用人部屋で寝泊まりしている。
作家(若い頃)の本のファンで自ら話を聞いてほしいと持ちかかる。
グスタヴから受け継いだ建物はほとんどが国のものとなったが妻のアガサとの思い出があったグランド・ブダペスト・ホテルは手元に残す。

正直、若かった頃のゼロ役のトニー・レヴォロリとあまりに違っていたのでちょっと戸惑いましたがゼロの経験からくる落ち着きと風格を表現されていたのはさすがマーリー・エイブラハムって感じです。

ムッシュ・ジャン(ジェイソン・シュワルツマン)

グランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュ。頭は悪くないがコンシェルジュとしては三流。
作家(若い頃)の話し相手になり、ゼロ・ムスタファの事を詳しく教えてあげる。

ジェイソン・シュワルツマンはウェス・アンダーソン監督作の常連だけあって監督の世界観にピッタリでジャンはまさに絵本から出てきたようなキャラクター。
ムッシュ・ジャンは一生懸命に仕事をこなしていますが、暇にすっかり慣れてしまった感が否めないって感じ。




1932年代

グスタヴ・H (レイフ・ファインズ/吹き替え:木下浩之)

グランド・ブダペスト・ホテルの初代コンシェルジュ。
自らの仕事に誇りとプライドを持ち、コールボーイのゼロ・ムスタファに一から仕事のノウハウを教える。
ホテルには金持ちで、年寄りで、不安をかかえ、軽薄で、見栄っ張りで、金髪の女性客が彼のサービスを求めてやって来ていた。
香水ル・パナシュを愛用し、ロマン派の詩をたびたび引用する。
19年間グスタヴのもとに通っていた富豪マダム・Dが急死したためゼロを引き連れ彼女のもとに向かうグスタヴ。
汽車の中で民兵警察の検問にあうと正当な身分証明を持っていなかったゼロが連行されそうになる。
グスタヴが止めようと揉めていると民兵警察たちの上司であるヘンケルスがグスタヴが昔ホテルで世話した人物だったことから臨時通行証を発行してくれる。
マダム・Dの屋敷につくと彼女の遺言により名作中の名作ファン・ホイトル二世が描いた絵画『少年と林檎』を譲りうけることになるがマダム・Dの息子ドミトリーの猛反対を受けたためコッソリ絵画を盗み出す。
帰りの汽車の中でドミトリーに奪い返される前に絵画を売ることを決意したグスタヴはゼロにも協力した報酬として売却額の1.5%を払い、もし自分が死んだら財産全てをゼロに残すと約束し、契約書も書く。
ホテルに帰り『少年と林檎』を金庫に隠すがすぐに警察がやって来る。
しかしなぜかマダム・Dの殺害容疑でグスタヴは逮捕されてしまう。
ゼロが刑務所に面会に来るとグスタヴを犯人と証言したのはマダム・Dの家で働く執事で現在行方が分からなくなっているセルジュ・Xだと聞かされる。
しばらくして囚人のルートヴィヒたちに誘われ脱獄の計画をたてるとゼロが交際していたアガサの協力のもと床に穴をあけ逃げ出すことに成功する。
脱獄したのち逃げ道を確保するため各国のホテルのコンシェルジュで結成されている‟鍵の秘密結社”に連絡し協力を要請。行方不明のセルジュとも会う手筈を整えてくれた。
セルジュと落ち合い事情を聴くとセルジュはマダム.Dの殺害現場を目撃し犯人に脅されていたためグスタヴに濡れ衣を着せるしかなかったという。
そしてマダム・Dが殺害された時のみ執行される遺言書の作成にも立ち会っていたセルジュがグスタヴに内容を話そうとしたときドミトリーが雇っている私立探偵のジョプリングに首を絞められ殺されてしまう。
スキーで逃げるジョプリングの後をソリで追うグスタヴとゼロだったが勢い余って崖から転落しそうになる。
ジョプリングに殺されそうになるもゼロが反撃。逆にジョプリングが崖から落ちて死亡する。
戦争がはじまり、軍の宿舎となったグランド・ブダペスト・ホテルにアガサに潜入してもらい『少年と林檎』を取り戻すと絵画の裏にセルジュが隠した第二の遺言書を見つける。
内容を確認するとそこにはグスタヴ・Hにすべての財産を譲ると書いてあった。
全ての財産を譲り受けたグスタヴだったがゼロとアガサの三人でルッツに行く途中、またも軍の検問にあい身分証明書が認められなかったためゼロが連れていかれそうになる。
それを体を張って止めようとしたグスタヴは射殺され命を落とす。

レイフ・ファインズのグスタヴというコンシェルジュ役はなかなかハマり役でした。熟女たちからモテモテなのも納得できる紳士的な振る舞いとで完璧な仕事ぶり、そして時に毒を吐くキャラがピッタリだったと思います。

ゼロ・ムスタファ(トニー・レヴォロリ/吹き替え:佐藤せつじ)

戦争で故郷アク・サリム・アル・ジャバトを追われ家族も殺され学歴もキャリアもないままグランド・ブダペスト・ホテルにコール・ボーイとして就職。
師であるコンシェルジュのグスタヴ・Hを心から慕い家族のように思っていた。
グスタヴが『少年と林檎』を盗み出したり刑務所から脱獄するのを手伝い、常にグスタヴを支えようとする。
‟メンドル”のケーキ職人をしていたアガサを深く愛し、付き合うようになりのちに結婚する。そしてグスタヴの死によって彼がマダム・Dから譲り受けた財産を汽車の中で交わした契約通り譲り受けることになる。

私は『グランド・ブダペスト・ホテル』の中で監督の世界観に一番ハマっていたんじゃないかと思うのがこのトニー・レヴォロリじゃないかなと思いました。アニメのキャラクターのような愛らしさもありつつ、グスタヴの助けになろうとする頼もしさと家族を戦争で失いながらもたくましく生きるゼロが私はすごく好きになりました。




マダム・D(ティルダ・スウィントン/吹き替え:よのひかり)

グスタヴのもとに19年通い続けた富豪。
グスタヴを心から愛し、名作『少年と林檎』を遺言で彼に残すが、自分が殺された時のみ執行されるもう一つの遺言書も作成していた。
その内容は、全ての財産をグスタヴに譲るというもの。実はグランド・ブダペスト・ホテルのナゾのオーナーの正体。

マダム・Dが登場した瞬間、「え、これティルダ・スウィントン!?」と思わず笑ってしまいました。なぜ彼女がこの役に抜擢されたのかわかりませんが、老婆でありながら帰りたくないと駄々をこねる姿は可愛らしくさえありました。かっこいい女性のイメージがあるティルダ・スウィントンのこんなキャラクターもなかなか貴重だと思います。

アガサ(シアーシャ・ローナン/吹き替え:三浦綾乃)

 

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お菓子店‟メンドル”で名物のコーテザン・オ・ショコラを作るケーキ職人。
ゼロと付き合い始めて一か月後三度目のデートでうけたプロポーズに承諾する。
差し入れのお菓子にトンカチなどを隠し入れ、刑務所のグスタヴのもとに送り、脱獄するグスタヴたちの手助けをする。
軍人たちの宿舎となったグランド・ブダペスト・ホテルから『少年と林檎』を取り戻すため命がけで一人潜入するがホテルにやってきたドミトリーに見つかり追いかけられる。
逃げている最中に絵画の裏に隠されていたマダム・Dが最後に書いた遺言書を見つける。
ゼロと結婚した2年後息子と共にプロイセン風邪にかかり亡くなる。

しっかりと自分の意思をもち一生懸命ゼロに協力する姿に好感が持てるアガサ。色気はなくとも人として尊敬できる魅力にあふれた女の子にシアーシャ・ローナンは似合い過ぎるほどだったと思います。




セルジュ・X (マチュー・アマルリック/吹き替え:藤原貴弘)

マダム・Dの邸宅であるルッツ城の執事。マダム・Dの最後の遺言書の作成に立ち会う。
グスタヴがルッツ城から『少年と林檎』を持ち出す際に絵の裏にマダム・Dの最後の遺言書の写しを隠し入れる。
マダム・Dの殺害の目撃者だったが、ドミトリーの脅しにあってゲイブルマイスター山に身を隠す。
彼の居場所を知っていた姉はジョプリンに首を切られ殺される。
彼自身もグスタヴに遺言書の内容を話そうとしたときジョプリンに首を絞められ殺されてしまう。

鬼気迫る表情がメチャクチャインパクトがあった執事のセルジュ。家族も自分も容赦なく殺されるなんてなんと可哀そうな役なのか。グスタヴとゼロが彼の死に哀悼の意を捧げてくれたのがせめてもの救いです。

ドミトリー(エイドリアン・ブロディ/吹き替え:浜田賢二)

マダム・Dの息子でほとんどの財産の管理権を譲り受けるはずだったがマダム・Dが死の直前に書いた『少年と林檎』をグスタヴに譲るという遺言に激怒する。
マダム・Dの死に不審な点があったため、なかなか遺産をよこさない弁護士のコヴァックや殺人の目撃者である執事のセルジュを探偵のジョプリングに依頼して殺させる。
絵画を盗まれたことに気付くとグスタヴたちの後を追いグランド・ブタペスト・ホテルにやってくるが絵を抱えたアガサに逃げられ、絵に隠されたもう一つの遺言書が見つかりグスタヴに全ての財産を譲ることになる。その後、逃走して行方不明に。

お金のためなら誰かれ構わず殺しちゃう悪党なドミトリーをエイドリアン・ブロディがなんとも上手に演じてらっしゃいます。独特な彼の顔立ちがドミトリーの悪だくみを企むキャラに見事にハマっちゃうから不思議。名俳優さんのなせる業ですよね。




ジョプリング(ウィレム・デフォー/吹き替え:竹本和正)

ドミトリーに雇われた私立探偵。
ドミトリーに依頼されマダム・D(おそらく)や執事のセルジュ・Xとその姉。弁護士コヴァックスを殺害する。
セルジュを殺したあとグスタヴ達から逃げるが結局ゼロに崖から突き落とされ死亡する。

ドミトリーよりさらに悪なキャラクターがこのジョプリングですがウィレム・デフォーが似合い過ぎちゃって。終始身に着けている黒のレザーのコートや親指以外のすべての指につけているドクロの指輪があくどさをさらにパワーアップさせていて彼のシーンには恐怖を覚えます。

コヴァックス(ジェフ・ゴールドブラム/吹き替え:外谷勝由)

マダム・Dに雇われた弁護士で遺言執行人。グランド・ブダペスト・ホテルにもオーナーからの伝言を伝えたりや経営状況を聞きに来ることがある。
マダム・Dに関する書類の中からある書類が紛失したことがわかり息子のドミトリーにその書類の存在を当局に報告すべきと進言するが逆にそのことは伏せて遺産の受け渡しをするよう要求される。
法律家としてそれは出来ないと断るとその後ジョプリングによって殺されてしまう。
コヴァックスの愛猫のペルシャ猫もジョプリングから二階から落とされ殺されている。

猫ちゃんを二階からジョプリングに殺されるも大事にしていた猫だったはずなのに最後は遺体をゴミ箱に捨てて行っちゃったのが猫好きの私としてはすんごくショックでした。仕事を忠実にこなしているマジメな弁護士の役でドミトリーに反発したせいで殺されちゃう可哀そうな役ですが死んだ猫を捨てちゃったシーンのインパクトが強すぎて同情できなかった・・。

 

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ヘンケルス(エドワード・ノートン/吹き替え:星野健一)

ルッツの民兵警察。国境で検問中、亡くなったマダム・Dの元に向かうグスタヴ達に会う。

幼かった頃、両親とグランド・ブダペスト・ホテルに滞在したことがあり寂しくしていた自分にグスタヴがよくしてくれたと感謝を伝え部下の行動のお詫びをする。そしてゼロに臨時通行許可証を発行し、その場は見逃してくれた。
しかしその後グスタヴをマダム・D殺害容疑で逮捕し、刑務所から脱獄した後もしつこくグスタヴを追いかける。
マダム・Dの極秘の遺言書を開ける際、立ち会って開封している。

初めて登場するシーンのところや絵を手にしたアガサがドミトリーにホテルで追いかけられるシーンなどヘンケルスが所々でぴょこっと顔を出す演出が可愛らしくて私のお気に入りなんですが、最初はグスタヴに敬意を払っていたヘンケルスがマダム・D殺害容疑をかけられてからはそれがウソのようにグスタヴを執拗に追いかけ回すのがなんだか解せないと言うか。ちょっとは彼に事情を聞くとかしないんかい、とツッコミたかったですね。仕事をしているという意味では立派なんですがグスタヴの人柄を知っているはずなのに全く信じていないのはちょっと悲しかったですね。

ルートヴィヒ(ハーヴェイ・カイテル/吹き替え:竹本和正)

グスタヴがマダム・D殺害容疑で勾留された第19犯罪者勾留所にいた囚人の一人。
全身に刺青を持ち脱獄する際に必要な刑務所の見取り図を描きグスタヴに上手いと褒められる。
グスタヴを脱獄に誘ったグループのリーダー的存在。脱獄に成功し、グスタヴと別れた後バスを強奪し逃走する。

めちゃくちゃ悪そうな男なのに刑務所の見取り図がとっても繊細描かれていたのにちょっとウケました。
体の刺青もどちらかというと鳩とかハートとか可愛い感じのイラストで、ある意味センスあるなと。
グスタヴとの別れ際、労いの言葉をかけてくれたりと人情味も見せたので顔以外では良いイメージしかなかったです。




ムッシュ・アイヴァン (ビル・マーレイ/吹き替え:外谷勝由)

“鍵の秘密結社”の一人でホテル Excelsior Palace のコンシェルジュ。
脱獄したグスタヴに助けを求められ、即”鍵の秘密結社”である各国のコンシェルジュ達に連絡。
グスタヴ達を車で迎えに来て、執事のセルジュに会う手はずを整えてくれる。

大物俳優のビル・マーレイがこれまたグスタヴ達と車でちょっと話すだけの贅沢な出演の仕方をされているのに注目。グスタヴがアイヴァンに電話で助けを求めるこのシーンででコンシェルジュ達がお客の要求する無理難題をなぜ応えられてきたか、がなんとなくわかります。

 

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ビル・マーレイ 映画『ロスト・イン・トランスレーション』舞台は東京!?

r『グランド・ブダペスト・ホテル』鍵が意味するものとは?

『グランド・ブダペスト・ホテル』では所々にが登場します。

グスタヴがメンバーとなっている“鍵の秘密結社”のシンボルマーク。(制服の襟についています。)

映画の冒頭では“作家”(老人)の銅像に吊るされたたくさんの鍵。

“作家”(若い頃)がムスタファ氏と浴場で話をしている時もムスタファ氏の後ろにはなんの鍵かわかりませんがたくさんの鍵がケースに入っています。

そしてもちろんホテルのフロントにもたくさんのルームキー。

これだけ鍵が出てくるからには鍵の意味が重要なのかと思い調べてみました。

鍵・・「叡智」、「知識」、「成功

そして「幸運」をもたらすシンボルともされています。

他にも「秘密」、「制御」、「」、「支配」、「信頼」、「約束」、「慎重」、「権威」、「魔除け」といった意味も。

ほとんどが良いイメージですよね。なのでネックレスとかブレスレットのチャームとしても人気のあるシンボルでもあります。

コンシェルジュとして必要な心得もいくつか入っている気がします。“鍵の秘密結社”はコンシェルジュのコミュニティのようなので鍵をシンボルマークにしたのかもしれないですね。

「支配」や「権威」はこの映画の背景にもなっている「戦争」を連想させます。

クロスする2つの鍵がバチカンの国章にも似てるのでその辺何か関係があったりして。

キリスト教、秘密結社といえばイルミナティやフリーメイソン。

そういえばルートヴィヒの刺青にコンパスと直角定規の絵でできたフリーメイソンのシンボルマークみたいなのもあったような。

だったらなんだって感じですが、そういうのがあっても面白そうだなと。

結局のところ、鍵がこの映画の全てを表しているのではと個人的に思いました。




『グランド・ブダペスト・ホテル』香水‟レール・ド・パナッシュ”は存在する?

答えはノーですが、ある意味イエスです。

作中でグスタヴが部屋に何本もストックを置き、脱獄犯として逃走している最中でさえ忘れることなく愛用していたレール・ド・パナッシュ(L’AIR de PANACHE)

容器は四角いシンプルなアトマイザーと呼ばれるスプレー式の小瓶で、香水自体は架空のものですが、実際に作られ出演者にも配られたそうです。

香水は「コム・デ・ギャルソン」(COMME des GARCONS)や「トーステン・ビール」(Torsten Biehl)を手掛けたドイツ系イギリス人の調香師マーク・バクストンMark Buxtonと香水セレクトショップのNoseのコラボで作られたそう。

なので販売されてはいませんが、存在はしていたわけです。

映画のキャンペーンでプレゼントされたことがあったそうなんですが、今はもうやってるわけもなく・・。今や幻の香水となってしまいました。

どんな香りだったでしょうね。この作品のファンなら一度は考えたことでしょう。

グスタヴに夢中になったマダム達の気持ちが少しは感じられたかもしれないです。

さぞ魅惑的な香りだったでしょうね。




『グランド・ブタペスト・ホテル』のお菓子、メンドルの コーテザン・オ・ショコラのレシピをご紹介!

ゼロの恋人アガサが毎日、毎日、健気にも粉だらけになりながらたった1人で大量に作っているメンドルのコーテザン・オ・ショコラ

グスタヴもお気に入りだったこのお菓子。刑務所で半分に切るシーンがあるのですがあまりにスパッときれいに切れるのでスポンジとクリームのケーキか何かだと思ったら3つのシュークリームでできていたんですね。(シュークリームはあんなにきれいに切れないと思うんだけど。)

アガサの作るこのシュータワーはまっすぐではなくちょっといびつに重なっているのがまた良い味わいを放っていて親しみを感じます。

映画には欠かせないアイテムの1つとなっているこのコーテザン・オ・ショコラのレシピ、知りたくないですか?

サーチライト・ピクチャーズが公式にYouTubeで作り方を公開していたのでご紹介したいと思います。

コーテザン・オ・ショコラの作り方

シュー皮の生地作り

材料
小麦粉と水 各240cc
バター 110g
卵 4個
塩 少々
砂糖 ひとつまみ

作り方
1 水、バター、塩、砂糖を火にかける
2 火からおろし、ふるった小麦粉と素早く混ぜる。
3 再度数分間火にかけ、生地がひとかたまりになるまで混ぜる。
4 卵を加えても固まらない温度になるまで生地を冷やし、頑丈な木製のスプーンでゆっくりと混ぜる。
5 天板の上に大・中・小のサイズで生地を落とす。
6  180度のオーブンで約25〜35分間焼く。
7 オーブンから出したらシュー皮に小さな穴を開け蒸気を逃す。

クリーム作り

シュー皮が冷めたら、大・中サイズにはチョコカスタードクリームを入れる。

材料
牛乳 360cc
セミスイートチョコ 数片
卵黄 3個
ココアパウダー 小さじ2
砂糖 60cc
小麦粉 大さじ1
コーンスターチ 適量

作り方
1 牛乳をゆっくり温めたらチョコレートを加えて混ぜ、沸騰直前まで熱して溶かし、チョコレートミルクを作る。

2 卵黄、小麦粉、砂糖にココアとコーンスターチ2〜3さじを加え、なめらかになるまで混ぜる。

3  2に温かいチョコレートミルク半分を少しずつ加えよく混ぜる。

4 3を残りのチョコレートミルクと合わせ、カスタード状になるまで弱火にかけて数分間混ぜる。

5 4を火からおろして冷ます。

6 冷えたらホイップ袋に入れ大・中のシュー皮に注入する。

飾り付け

1 粉砂糖とバニラ少々に牛乳を適度な硬さになるまで加える。
2 これを3つのボールに分け、それぞれに着色料を加える。使うのはラベンダー色と淡緑色とピンク色。
3 各シューを真ん中までアイジングに浸し天板に乗せる。大はラベンダー、中は淡緑色、小はピン ク色に色付けする。
4 乾かす。
5 シュー皮にホワイトチョコで好みの飾り付けをする。

盛り付け

1 大サイズのシューの上部に青のアイジングを落とし、中サイズのシューをその上に押し付けて、固定する。アイジングがノリの役目を果たす。
2 同じ手順で小サイズのシューを2つの上に乗せる。
3 一番上にアイシングで小さな星を描き飾りにココア豆を1粒乗せる。

出来上がり

ずぼらな私はたぶん作らないと思うので誰かが作ったのを是非食べてみたいです(笑)。

作中ではこのコーテザン・オ・ショコラを食べたみんなが魅了されていました。

パッケージの箱も可愛いんですよね。これを食べたら少しだけ『グランド・ブダペスト・ホテル』の世界に連れて行ってもらえるかもしれません。

 

『グランド・ブタペスト・ホテル』の面白さが分からないという方、いかがだったでしょうか?

登場人物たちごとのあらすじはまだちょっとわかりにくいかもしれませんが、細かい演出を知ることでもっと興味を持ってもらえたんじゃないでしょうか。

よくわからないという方は1度と言わず何回か観てみるとだんだんと魅力が分かってくると思います。

ウェス・アンダーソン監督のちょっと現実離れした演出や舞台セットはつらい日常から私たちを連れ出してくれる、そんな気がします。

 

映画『グランド・ブダペスト・ホテル』に登場する絵画から考察した記事はこちら↓

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