1994年に公開(日本では1995年6月3日)されて以降、28年という歳月を過ぎても不動の人気を誇る映画
『ショーシャンクの空に』。
無実でありながら妻の殺害容疑で終身刑の判決をうけ、収監されたショーシャンク刑務所での過酷な日々とそこで出会った仲間との友情。
そしてつらい仕打ちをうけてもいつも希望を捨てなかった主人公アンディの奇跡の結末に心を打たれた人がどれほどいたことか・・。
今回はそんな名作中の名作『ショーシャンクの空に』に登場する名言をご紹介したいと思います!
(※この記事は映画をすでに観たという前提で書いております。ネタバレしている部分がありますのでまだ映画を観ていない方はご注意ください。)
『ショーシャンクの空に』名言をご紹介!詩人のようなレッドの語りやアンディの手紙に心が打たれる
ショーシャンク刑務所一日目の夜
The first night’s the toughest. No doubt about it.
最初の夜が一番こたえる。こいつは確かだ。
They march you in naked as the day you were born…skin burning and half-blind from that delousing shit.
生まれたばっかの姿で行進させられ、頭からぶっかけられた消毒薬で肌はヒリヒリ目はショボショボ。
And when they put you in that cell…and those bars slam home…that’s when you know it’s for real.
そして房に入れられ、鉄格子がガシャリと閉まる。その時、現実に気付く。Old life blown away in the blink of an eye. Nothing left but all the time in the world to think about it.
全人生があっという間に消え失せ、ただそれを悔む長い時間だけが残される。
アンディが妻殺害容疑で終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所に送られてきた時のレッドの言葉。
レッドはすでに収監されてから20年が経ち刑務所内の調達屋として一目置かれる存在になっていました。
直前にうけた仮釈放審査も受かる気がなさそうなところを見ると今いるこの場所こそ自分の居場所なんだという意識でいるようです。
そんな刑務所の生活に馴染んでしまったレッドも入った初日はよほどつらかったのでしょう。その時のことは忘れずに覚えているようです。
間違いを犯せば必ず後悔することになる、とこちらに訴えてくるようです。
アンディの世界
I could see why some of the boys took for snobby. He had a quiet way about him a walk and a talk just wasn’t normal around here.
アンディをお高く留まっていると思う連中もいるくらいでいつもひどく物静かだ。
歩き方も話し方もここにいる連中とは違う。
… like a man in the park without a care or a worry in the world.
まるでなんの悩みもない人間が公園を散歩しているようだ。
Like he had on an invisible coat that would shield him from this place.
まるで外部から身を守る透明なコートでも来てるような。
I think it would be fair to say…I liked Andy from the start.
まあ、はっきり言った方がいいだろう。俺ははじめからアンディが気に入った。
自由時間にレッドが広場で仲間とキャッチボールをしているとアンディがゆっくり近づいてきて調達屋であるレッドに小型のロックハンマーを手に入れてほしいと頼みに来た時のレッドの言葉。
その時のレッドはアンディに話しかけられたことがなんだか嬉しそうな様子でしたね。
はじめからアンディに何か他の人と違うものを感じていたレッド。そんな特別な存在に頼られた事が嬉しくもあったのかもしれません。
手に入れた小型のロックハンマーを見てレッドは「これじゃ、脱獄用の穴掘りに600年かかる」といいますが、アンディは19年でやってのけます。
つかの間の自由
We sat and drank with the sun on our shoulders and felt like free men. We could have been tarring the roof of one of our own houses.
太陽を浴びてビールを飲む。まるで自由な人間だ。屋根を塗ったのだって自分たちの家だと言えないこともない。
We were the lords of all creation . As for Andy…he spent that break hunkered in the shade…a strange little smile on his face….watching us drink his beer.
まったく言うことなしだ。アンディはといえば、ひとり離れしゃがみ込んで奇妙な笑いを浮かべながら俺たちがビールを飲むのを見ていた。
You could argue he’d done it to curry favor with the guards.
彼の目的は看守の機嫌を取ることだったかもしれない。
Or maybe make a few friends among us cons.
あるいは俺たちと友達になりたかったのかも。
I think he did it just to feel normal again..
俺は、つかの間でも彼は普通の人間の気分を味わいたかったからだと思う。
アンディとレッドの仲間たちとで屋上のタール塗りを行ってる最中、鬼刑務主任ハドレ―が弟の死によって3万5千ドルを相続することになったが相続税で大部分が消えるという話をしていました。
それを聞いていたアンディはハドレ―に税金を取られることなく全額手に入れる方法を教え、その見返りに仲間たちにビールをおごらせたときのレッドのセリフ。
仲間の一人であるヘイウッドがアンディにもビールを手渡そうとしますが、アンディは「酒はやめたんだ。」と言います。
自分が必要じゃないものを要求したっていうとこにもジーンとくるシーンでした。
嫌われ者のハドレ―なんてほっとけばいいのにそこを敢えて助けるとこが頭のいい人間のやることだなぁ、って思うシーンでもありましたが、ビール一本で「自由の身になった気分」と語ったこのレッドの言葉からはいかに彼らが日頃縛られた生活をしているかがわかります。
アンディの心のうちは作中では語られずほとんどレッドが代弁しています。
なのでほんとのアンディの思いはわかりません。安らぎを得たいだけでこのような行動をとったとしたら、ほんと天才かよ!って言いたいですね。
ブルックスの仮釈放
You believe whatever you want.
お前がそう思うのは勝手だが
But tell you these walls are funny.
この塀が曲者なんだ。
First you hate them.
最初は憎む。
Then you get used to them,
それから慣れる。
Enough time passes you get depend on them.
時間が経つと頼りにしちまう。
That’s ‟institutionalized”.
それが施設慣れってやつさ。
仮釈放が決まりシャバを恐れたブルックスは刑務所に留まりたい一心でヘイウッドをつかまえて彼の首にナイフを突きつけるという騒動を起こします。
その行動を理解できずブルックスは頭がイカれたと言う仲間の一人にレッドが言った言葉です。
50年もの間刑務所で暮らし、年老いた老人になってから放り出されたらそりゃ恐怖と不安しかないですよね。
仕事を与えられるのはいいですが店長にいびられ仲間もおらず、寂しい思いをしながら生きていくなら今、死んでしまいたいと思ってもおかしくないでしょう。
レッドはこの時のブルックスの気持ちを痛いほどわかっていたんでしょうね。
刑務所では調達屋。外に出れば役立たずな人間になってしまう自分と重ね合わせていたんじゃないでしょうか。
だからこそ、ここまでムキになってバカな行動をしたブルックスをかばったのです。
ブルックスの手紙
Dear fellas
親愛なる皆さんI can’t believe how fast things move on the outside.
シャバではなにもかももの凄い速さです。I saw an automobile once when I was a kid ..but now they’re everywhere.
子供の頃、自動車は珍しかったのに今はもうどこにでもあります。The world went and got itself in a big damn hurry.
世の中がやたらせわしくなっています。The parole board got me into this halfway house ..called ‟The Brewer” ..and a job ..bagging groceries at the Food-Way.
仮釈放委員会が福祉施設の‟ブルーワー”というホテルの部屋と、スーパーの仕事を世話してくれました。it’s hard work and I try to keep up .. but my hands hurt most of the time.
きつい仕事で頑張っていますが、両手がひどく痛みます。I don’t think the store manager likes me very much.
マネージャーには嫌われているようです。
Sometimes after work , I go to the park and feed the birds.
仕事の後はときどき公園に行って鳥にエサをやります。I keep thinking ..Jake might just show up and say hello. But he never does.
ジェイクが飛んできてこんにちはって言ってくれないかといつも思っていますが、来たためしがありません。I hope , wherever he is , he’s doing okay and making new friends.
どこにいようと新しい友達と元気にやっていてくれればと思います。I have trouble sleeping at night.
夜はよく眠れません。I have bad dreams , like I’m falling.
自分が墜ちてくようなイヤな夢をみます。I wake up scared . Sometimes it takes me a while to remember I am.
恐くて目が覚めるが、時々自分がどこにいるのかわからないこともあります。Maybe I should get me a gun and rob the Food-Way so they’d send me home.
銃を手に入れスーパー強盗をはたらけばまた我が家に帰れるでしょう。I could shoot the manager while I was at it . Sort of like a bonus.
ついでにマネージャーを撃てば間違いないところです。I guess I’m too old for that sort of nonsense anymore.
でもそういう馬鹿な真似をするには年を取りすぎました。I don’t like it here . I’m tired of being afraid all the time.
もうたくさんです。ビクビクしながら生きるのはもう嫌です。I’ve decided ..not to stay.
おさらばすることにしました。I doubt they’ll kick up any fuss ..not for an old crook like me.
誰も問題にもしないでしょう。こんな前科者の年寄りが死んだところで。P.S. Tell Heywood I’m sorry I put a knife to his throat . No hard feelings. Brooks.
追伸 ヘイウッドにあんなことをして悪かったと謝っておいてください。ブルックス。
シャバでの暮らしに耐えられなくなったブルックスは自ら命を絶ちます。
慣れない仕事のつらさや一人ぼっちの寂しさが伝わってきますね。
そんな中でもヘイウッドに悪いことをしてしまったという思いがあるのがまた切なく、やり切れません。
終身刑の恐さ
They send you here for life that’s what they take.
終身刑ってのはまさに身の終わりだ。
Part that counts , anyway.
人間をダメにしちまう。
レッドの言う通り50年も刑務所にいればそこが「自分の居場所」になってしまうのは当然です。
年をとり、犯罪を犯す気力も体力を無くなってから外の世界に放り出す。そんな罰を恨めしく思うレッドの静かな叫びです。
同じ刑を言い渡されたレッドが自分も同じ運命を辿るのかという憂いが感じ取れる言葉です。
鳥が塀を取り去った・・
I have no idea to this day what those two Italian ladies were singing about.
今日に至るまで俺はあのイタリア人の女性が何を歌っていたのか知らない。
Truth is , I don’t want to know.
ほんとのこと言って、知りたくない。
Some things are best left unsaid.
わからない方がいいこともある。
I like to think it was something so beautiful it can’t be expressed in words and makes your heart ache because of it.
何か言葉にはできない素晴らしいことを歌ってる。だから聞くものの胸がキュウっとなる。そう思ってた方がいい。
I tell you, those voice soared higher and father than anybody in a gray place dares to dream.
あの歌声と共に聞く者すべてが限りなく高い空の果てに舞い上がっていく感じだった。
It was like a beautiful bird flapped into drab cage and made those wall dissolve away.
まるで美しい鳥が灰色の檻に舞い降りあの高い塀を消し去ってくれたようだった。
And for briefest of moments every last man at Shawshank fell free.
ほんの一瞬、ショーシャンクの全員が自由だった。
アンディが州議会から送られてきたレコード「フィガロの結婚」を放送で流した時のレッドの言葉です。
ふだん音楽など流れない刑務所内に突然音楽が流れだし囚人たちは驚いてスピーカーを見上げますが、その驚きはすぐに癒しに変わり、歌詞の意味などわからなくても、この音楽は素晴らしいということを感覚で感じ取っています。
いい音楽というのは学もなく音楽に精通していない囚人たちの心にも届くというのがわかるシーンです。
鳥が塀を消し去ったかのよう、というレッドの詩のような言葉にも心が打たれます。
音楽は奪えない
It was in here. In here. That’s the beauty of music. They can’t get from you.
(頭を指さして)ここにいた。(胸を指さして)ここにも。そこが音楽の良いところで、誰にも奪えないんだ。
アンディが「フィガロの結婚」を流したことで窓も電気もない真っ暗な懲罰房へ二週間も入れられます。
そして帰ってきたアンディに仲間の一人が「何してた?」と聞いた時にアンディが返した言葉です。
真っ暗な何もない部屋に閉じ込められても頭と心の中で音楽を聞いていたというアンディ。
かっこいい言葉ではありますが、実際二週間も真っ暗な部屋で音楽だけ聞いて過ごせと言われてもなかなかキツいですよね。
ほんとに音楽が聞けたとしてもです。
それをアンディは頭と心の中でして耐えたわけですから、やはり凡人とは違う感覚の持ち主だったのがわかります。
そしてこれほど音楽を愛していたということは鉱物以外に音楽にもきっと深い知識があった人物だったんじゃないでしょうか。
それにしても音楽が持つ力をここまで活かした人物はきっとアンディくらいだと思います。(笑)
誰にも奪えないもの
Here’s where it makes the most sense.
ここだから意味があるんだ。You need it so you don’t forget.
わすれないために必要だ。Forget?
わすれない?Forget that there are places in the world that aren’t made out of stone.
人の心っていうのじゃ決して石でできているわけじゃないんだ。There’s something inside that they can’t get to that they can’t touch. That’s your ‘s.
そこには誰も、絶対に、手を触れることも、奪うこともできないものがある。What are you talking about?
なんのことだ?Hope.
希望。
レッドが昔、ハーモニカを吹いたことがあったが今はもうやめた。ここでは意味がない。と言った時にアンディが返した言葉です。
もう希望などとっくにどっかに置いてきたみたいなレッドに、アンディは希望を持つことの大切さを熱く語ります。
それでもレッドは冷ややかなめでアンディを見つめていましたが・・。
長すぎた嵐
No, I didn’t.
僕じゃない。Somebody else did.
誰かが(引き金を)引いた。And I wound up in here.
なのにボクはここにいる。Bad luck, I guess.
運が悪いんだ。It floats around. It’s got to land on somebody.
不運てのは 誰かに降りかかる。It was my turn, that’s all.
それが僕の番だった。I was in the path of the tornado.
ちょうど僕がその通り道にいたんだ。I just didn’t expect the storm would last as long as it has.
ただ嵐がこんなに長く続くとは思わなかった
トミーの証言で自分の無実が証明されるかもしれないと思ったアンディは真犯人がいることを所長に知らせに行きます。
しかし、当然所長は聞く耳など持ちません。アンディに刑務所を出て行ってもらっては困るからです。
そんな所長に鈍感と言ってしまったアンディは1か月という期間、懲罰房に入れられてしまいます。(その後もう1か月延長)
そして刑務主任のハドレ―によってトミーが殺され、自分の濡れ衣が晴れる希望が断たれた時にレッドに告げた言葉です。
自分が妻を死に追いやったも同然と思いながらもあまりに長く、そして終わりの見えない罰に心が折れそうになっています。
アンディの決意
I guess it comes down to a simple choice.
選択肢は二つだけ。Get busy living .. or get busy dying.
必死に生きるか、、必死に死ぬかだ。
アンディがいつかメキシコでホテルと船を持つという夢をレッドに語るとレッドに「所詮 かなわぬ夢だ。」と言われた時の言葉。
状況的にこの言葉を聞いたらもうこれは死ぬ気だな。と思ってしまいますよね。
でもアンディはあきらめていませんでした。その後脱走を成功させノートン所長の悪を公にし、トミーの敵討ちも果たしたわけです。
長い夜
I’ve had some long nights in the stir.
刑務所の夜は長い。
Alone in the dark with nothing but your thoughts time can draw out like a blade.
ただひとり暗闇であれこれ考える。時間の歩みは耐えがたいほど遅い。
That was the longest night of my life.
その夜は生涯で一番長い夜だった。
仲間の一人がアンディに頼まれてロープを渡したと聞いたその日の夜レッドが思った言葉です。
前日に無実が証明される希望を絶たれたアンディから「仮釈放されたらバクストンの牧草地へ行ってほしい」と言われていたレッドはこれが遺言かもしれないと思ったかもしれません。
なんとなくイヤな予感はしていたもののロープというフレーズが出てきたとき確信に変わったことでしょう。
この夜はおそらく一睡もしていなっかと思われます。
とにかくアンディの安否を知りたいレッドにとってはものすごく長い夜に感じたのでしょう。
翌朝、牢が開いた瞬間飛び出してアンディの部屋に目をやる行動からもわかります。
飛ぶべき鳥
Sometimes it makes me sad, though Andy being gone.
時々寂しくなる。アンディはもういない。
I have to remind myself that some bird aren’t meant to be caged .
俺は自分に言い聞かせる。籠に閉じ込めちゃいけない鳥もいるんだと。
Their feathers are just too bright.
羽があまりに美しすぎる。
And when they fly away the part of you that knows it was a sin to lock them up does rejoice.
それが飛び去ったとき、自由になって良かったと喜ばなきゃいけないんだと。
But still the place you live in is that much more drab and empty that they’re gone.
とは言っても、鳥が飛び去ったあとの世界は前よりくすんで侘しい。
I guess I just miss my friend.
ようするに俺はアンディに会いたかった。
このセリフは私のお気に入りなんですが、この言葉もまるで詩のようで美しいですよね。
アンディを友人というより神聖なもののように例えていてアンディ自体がレッドの希望そのものだったかのようです。
そしてその希望が自分の側から去ってしまい、いままで感じたことのない寂しさがこみ上げています。
後悔
I know what you think it , sorry. To me it’s just a made-up word.
言わせてもらうがそんなの俺にとっちゃただの作られた言葉だ。
A politician’s word so that young fellas like yourself can wear a suit and a tie and have a job.
国はそうやって言葉を作り、あんたたちにスーツを着せ、ネクタイをさせ、仕事を与える。
What do you really want to know? Am I sorry what I did?
ほんとに知りたいことは後悔してるかどうかかね?
There’s not a day goes by I don’t feel regret.
一日だって後悔しない日はないね。
Not because you think I should.
なにも刑務所に入れられたから後悔してるんじゃない。
I look back on the way I was then young stupid kid who committed that terrible crime.
当時の自分を振り返るんだ。若造だ。恐ろしい罪を犯したバカな若造だ。
I want to talk to him.
そいつと話がしたい。
I want to try and talk some sense to him.
まともになれって言ってやりたい。
Tell him the way things are.. But I can’t.
いろいろ話してやりたい。でもムリだ。
That kid’s long gone..and this old man is all that’s left.
若造はもういない、、残ったのはこの年よりさ。
I got to live with that.
とりかえしはつかない
三回目の仮釈放審査で審査官に「更生したと思うか?」と聞かれた時のレッドの言葉です。
先にでてきた審査の時は二回とも「改心しました。昔の自分とは違います。今は真人間です。神に誓って。」と同じことを言って落ちていました。
この時はそもそも仮釈放になりたいと思っていませんでしたよね。
しかし、アンディとの約束が出来てからはレッドは本当に心から思っていることを話します。
そしてその言葉が審査官の心に届いたのでしょう。刑務所に入って40年。ようやく仮釈放の許可が下りるわけです。
アンディとの約束
Terrible thing , to live in fear.
おびえながら生きるのはしんどい。
Brooks that knew it. Knew it all too well.
ブルックスはそのことをよく知っていた。
All I want is to be back where things make sense. Where I won’t have to be afraid all the time.
俺の望みは安心できる場所に帰ることでそこでならいつもビクビクせずに暮らせる。
Only one thing stops me . A promise I made to Andy.
それをためらわせるのはただ一つ。アンディとの約束だ。
仮釈放申請に受かった後、しばらくはブルックスと同じ生活を送っていたレッド。心境もブルックスと一緒でした。
不安と寂しさ。
そして死を考えるようになりますが、一つだけブルックスと違ったのはアンディとの
約束があること。
アンディと最後に交わした
「バクストンの牧草地。大きな樫の木の根元。黒曜石の下に埋まってるものを見てくれ。」
この約束がレッドに死を思い留まらせていたんですね。
アンディからの手紙
Dear Red.
やあ、レッドIf you’re reading this , you’ve gotten out and if you’ve come this far , maybe you’re willing to come a bit further.
これを読んでるなら君は出られたんだ。ここまで来たならもうちょっと遠くまで来ないか?You remember the name of the town , don’t you?
町の名前は覚えてるね?I could use a good man to help me get my project on wheels.
僕の計画を実現するために手を貸してほしい。I’ll keep an eye out for you and the chessboard ready.
君が来るのを待ってる。チェス盤を用意して。Remember Red. hope is a good thin maybe the best of things.
覚えてるね? 希望はいいものだよ。たぶん最高のものだ。And no good thing ever dies.
いいものは決して滅びない。I will be hoping that this letter finds you and finds you well.
君がこの手紙を見つけてくれることを、そして元気でいることを願っている。Your friend Andy.
アンディ
レッドが約束通りバクストンの牧草地の樫の木の下で見つけたアンディの手紙に書かれていた文章です。
刑務所では「希望は危険なものだ。」とアンディに訴えていたレッドでしたがアンディの行動によって美しく尊いものへと変わっていったんですね。
この手紙を読むレッドの表情は穏やかで不安は消え去っているようです。
レッドの決意
‟Get busy living ..or get busy dying . ”That’s gooddamn right.
‟頑張って生きるか、頑張って死ぬか。”、その通りだ。
レッドがアンディの言っていたジワタネホへ向かう時に言った言葉です。
アンディが脱走直前に言った言葉を繰り返しています。
ブルックスは死を選びました。
でもレッドはアンディと同じように必死に生きる方を選びます。
それは自分の未来に希望を持ち始めたからだったのでしょう。
友のもとへ
I find I’m so excited I can barely sit still or hold a thought in my head.
ワクワクする。とてもじっと座っていられないほどだ。
I think it’s the excitement only a free man can feel.
自由な人間だけが味わえる興奮だ。
A free man at the start of a long journey whose conclusion is uncertain.
なんにも縛られず、長い旅に出る自由な人間の・・。
自由に行きたいところに行く。私たちにとって当たり前なことがどれだけ人生を豊かなものにしているか。
それを思い出させてくれる言葉だと思いませんか?
レッドの将来への不安は消え去り、未来への期待のようなもので胸がいっぱいになっているのではないでしょうか。
レッドの希望
I hope I can make it across the border.
無事国境を通過できるといい・・I hope to see my friend and shake his hand.
友達に会って握手出来るといい・・I hope the Paciffic blue as it has been in my dreams.
太平洋が夢でみたのと同じように青いといい・・I hope.
希望を持とう。
いよいよアンディの元へと向かう旅路でレッドが言った言葉です。
レッドの希望がどれも決して難しいことではないとこがいいですよね。
これくらいのことさえ希望となるならこれからいくらでも希望を持ち続けられる。そんな風にも聞こえます。
いかがだったでしょうか。
主にレッドの語りから抜粋しました。
レッドの言葉がとにかく美しく胸に響くものばかりで、特に最後の言葉はこの映画が私の中でナンバーワンになった理由でもあります。
個人的な感想ですが、レッドの言葉でアンディがだんだん神聖な存在に思えてきて、「もしかしたら、神様がレッドに希望を持たせるためにアンディを遣わしたんじゃないか。」
とさえ思っちゃいました。
皆さんは気に入った言葉ありましたか?
何度観ても感動できる映画『ショーシャンクの空に』。
また観る機会がありましたらぜひこの美しい言葉たちに注目してみてほしいです。
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