『宇宙人ポール』コミコンって何?細かすぎて伝わらないパロディ満載!あらすじ(ネタバレ)感想

宇宙人ポール おすすめ映画
引用元:renote.jp

主に脇役として大変多くの映画に出演しているイギリス人俳優のサイモン・ペッグが『ホット・ファ

ズー俺たちスーパーポリスメン!ー』(2007)や『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!』

(2014)でも共演しプライベートでも親友だというイギリス人俳優で映画監督のニック・フロスト

とアニメオタク役で共演し、話題となった

映画『宇宙人ポール』のあらすじ(ネタバレ)と感想そして

コミコンについてとこの映画に盛り込まれたパロディやオマージュをご紹介したいと思います!

『宇宙人ポール』作品紹介

 

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公開 2011年 12月23日(日本)
原題 Paul
監督 グレッグ・モットーラ
上映時間 110分
アメリカ映画 SF/コメディ

 

『宇宙人ポール』キャスト紹介

サイモン・ペッグ(グレアム・ウィリー役)
イギリス人俳優 コメディアン 脚本家 『ミッション・インポッシブル3』、『スター・トレック』、『しあわせはどこにある』など

ニック・フロスト(
クライヴ・ゴリングス役)
イギリス人俳優 コメディアン 脚本家 『ショーン・オブ・ザ・デット』、『キンキー・ブーツ』、『ホット・ファズー俺たちスーパーポリスメン!ー』、『スノーホワイト』など

クリステン・ウィグ(ルース役)
アメリカ人女優、コメディアン 『幸せのセラピー』、『幸せの行方...』、『LIFE!』、『オデッセイ』、『マザー!』、など

ジェイソン・ベイトマン(ゲイル役)
アメリカ人俳優 『スーパー・タッチダウン』、『JUNO/ジュノ』、『ハンコック』、『マイレージ、マイライフ』など

シガニー・ウィーバー(ビック・ガイ役)
アメリカ人女優 『エイリアン』、『ゴースト・バスターズ』、『アイス・ストーム』、『アバター』、『怪物はささやく』など

ビル・ヘイダー(ハガード役)
アメリカ人俳優 コメディアン 声優 プロデューサー 監督 脚本家
『ナイトミュージアム2』、『メイン・イン・ブラック3』、『IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』など

ジョー・ロー・トルグリオ(オライリー役)
アメリカ人俳優 声優 コメディアン
『最後の恋のはじめ方』、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』、『ナイトミュージアム2』など

ブライス・ダナー(タラ・ウォルトン役)
アメリカ人女優 『私の中のもうひとりの私』、『ミート・ザ・ペアレンツ』、『明日の恋の見つけ方』など

ジェフリー・タンバー(シャドー・チャイルド役)
アメリカ人俳優 声優 『ジョー・ブラックをよろしく』、『17歳のカルテ』、『スターリンの葬送狂騒曲』




『宇宙人ポール』あらすじ(ネタバレ)

ーオタク聖地巡りへー

1947年 ワイオミング州ムーアクロフト 夜の9時

少女のタラは外に出たがるゴールデンレトリバーのポールのために玄関のドアを開ける。

空に向かって激しく吠えるポールを心配してタラがが様子を見に行くと上空から光る物体がポールの上に墜落してしまう。

 

時は現在。 カルフォルニアのサンディエゴで開催されるアニメのグッズやゲームを購入したり体験したりできるコミック・ブック・コンベンション(コミコン)に参加するためイギリスからやってきたイラストレーターのクライヴとSF作家のグレアム。

オタクたちが憧れる作家シャドー・チャイルドにサインをもらい、イベントを楽しんだ2人はホテルでゲイに間違えられながらも翌日からのオタク達が聖地とするエリア51、ブラック・メール・ボックス、キャンプ・ヴェルデ、アパッチ・ジャンクション、ニューメキシコ州ロズウェル、をめぐる旅に胸を躍らせていた。

途中で立ち寄った喫茶店では変な男2人組にからまれ、慌てて店を飛び出し車を出すが2人組の男たちの車にぶつけてしまう。

そのまま車を走らせ聖地の一つであるブラック・メール・ボックスで写真を撮っていると、道路の向こうから車のライトがこちらへ向かってくるのが見えた。

さっきの2人組かと思ったクライヴ達は急いで車に乗り込んで逃げる。

先を追い越していくその車を見るとさっきの2人組じゃなかったことに気付きホッとするがその車はスリップし横転してしまう。

ー未知との遭遇ー

クライヴ達は運転手の様子を見に行き、警察に電話をかけようとしたとき、背後から「俺なら呼ばないね。」という声が聞こえ振り返るとそこにはグレイタイプの宇宙人がたばこに火をつけこっちに向かってきます。

それをみたクライヴは失神して失禁。宇宙人は恐がるグレアㇺに車に乗せてくれとお願いする。

「指をつっこむ?」と聞くと「尿の採取もケツの研究をしねぇよ。」と返してくる。

ポールと名乗るその宇宙人はビック・ガイという人物から逃れどこか目的地に行こうとしていた。

ポールの事故現場には異星人を追う組織の1人ゲイルが地面にあった尿に気付き、ボスに報告。

助っ人のハガードとオライリーを検問に向かわせたと言われる。

クライヴが意識を取り戻すとポールとグレアムがピスタチオの話をしていた。そのすきにクライヴはポールに襲い掛かる。

クライヴを落ち着かせるためグレアムは彼はもう友達で、アンドロメダ銀河北のM型小惑星から来たことを教える。

それでもポールを信用できなかったクライヴは激しく言い争うが目の前に検問している人物が見え慌てるとそこにはすでにポールの姿はなかった。

クライヴ達は車を降ろされハガードとオライリーは何を探せばいいかわからないままとりあえず車中を物色する。

オライリーもオタクだったためシャドー・チャイルドのサインを見つけて興奮していた。

尿がついたジーパン以外何も見つからなかったため、クライヴ達は道を通してもらえる。

車を走らせていると突然ポールが現れる。彼は息を止めると姿を透明にできる能力があった。

途中で寄ったガソリンスタンドでポールは”リーシーズ・ピーシズ”のキャンディをリクエストしたので買いに行くと警官に遭遇。

なにかと質問されたが何とかごまかしその場を後にする。

ールースを連れてー

ポールにどこに行くのかと聞くと後で「言い逃れできるように何も知らない方がいい。自分はエリア51で客人扱いされてると思っていたが囚人だった。でもちゃんと手はずは取ってある。」と言う。

すると小鳥が車に激突し死んでしまうが、ポールは小鳥を手に持ち生き返らせる。が、生き返った途端その鳥を食べてしまった。

グレアムはポールにをモデルにイラストを描いていると「フランス女みたいに描く?ジャック」とジョーダンを言ってくる。

途中、”真珠の門”というキャンプ場に休憩しにきたグレアム達のところへキャンプ場の持ち主のルースがあいさつに来る。

グレアㇺはルースの可愛さにウットリしていた。

食事の用意をしている時クライヴがポールに地球に来た目的を聞くと「もともと科学任務で来たが宇宙船に問題が起きて墜落した。少女に助けられて気づいたら基地にいた。」と言う。

基地では政府に助言したり、スピルバーグにもアドバイスし、『X-ファイル』のキャラクター、モルダー捜査官もポールのアイデアだったんだとか。そんな様子をルースは偶然見ていたがポールの足元しか見えなかった。

次の日ルースがやってきて「もうひとりの人は?」と聞いてくるとトイレにいたポールが返事をする。そしてダーウィンの進化論は神を冒とくしている、という話になり、ポールと口論になる。ムキになったポールはついルースに姿を晒してしまう。

ポールを見たルースは案の定気を失ってしまう。

しかたなく彼女を連れて行こうとするグレアムだったがパスポートがルースの家だったためポールに透明になって家に取りに行ってもらう。彼女の家には父親がいたのだ。

父親に見つかり発砲されるも何とか逃げ出すことに成功した。

目を覚ましたルースはポールを悪魔と呼び、パニック状態。仕方なくポールは彼女に手をかざし自分の知識と経験を念力で伝えるとルースは気を失った。

グレアムも同じことをしてもらい同じ状態になる。




ー解放されたルースー

その頃ルースの父親は警察を呼んでいたが、なぜかゲイルと他の2人がやって来ていた。ルースの写真を求めると片目だけ黒いレンズの彼女の写真を渡され片目がこうだからすぐわかるという。

外へ飛び出したルースはポールに見せられたもののせいで今まで自分が信じていたものが間違いだったと知り、困惑するが我慢してきたことから解き放たれたようにグレアムに突然キスしたり、卑猥な言葉を投げかけたりしてくる。

車中ではクレイヴが自分が気絶している間にポールともルークとも全部グレアムに先に越されて気を落としていたがポールに慰めれ彼もあの映像を見せられていた。

途中で花火を万引きし、食事をしようと寄った店で父親に電話したルースだったがゲイルに逆探知されたことに気付き、急いで逃げ出そうとするとそこに父親が現れる。

前に車をぶつけてしまった二人組の男にも鉢合わせしてしまい、店の中は乱闘状態。その隙にクライヴ達は逃げ出す。

ータラとの再会ー

目的地に行く途中でRV車専用の駐車場に車を停めポールに今までのいきさつを聞くと「政府に捕まって自分が知っている情報を全て聞きだされた。今度は自分の特殊能力を研究するため脳みそを取り出されるかもしれない」と聞き、最後までポールを送り届けると3人は約束する。

その前に寄るところがあるというポールのためにワイオミング州の一軒家に立ち寄る。

そこはポールが墜落したときポールを介抱してくれたタラ・ウォルトンの家だった。

ポールをみたタラは驚き、当時のことは誰も信じてくれず嫌がらせも受けてつらい人生を送っていた。でもポールにもう一度会いたかったと再会を喜んでいた。

するとゲイルがタラの家のベルを押す。その直後、独断で動いていたハガードとオライリーが催涙弾をタラの家に打ち込みみんなが逃げ出す。

逃げていくポール達を銃で撃とうとしたオライリーだったがタラがコンロのガスを開けっぱなしにしていたために大爆発。家は吹き飛んでしまう。

タラも連れ逃げていくポール達をハガードとルースの父親が追いかけるが父親はハガードの銃に撃たれてしまう。

ポール達に追いついたハガードだったが誤って自分だけ崖に落ちてしまう。

ーゲイルの正体ー

仲間との約束の地に辿りついたポール達は万引きした花火を打ち上げ仲間を待つ。

しかし、そこには来たのは狙撃班を連れたビック・ガイだった。

ポールを撃とうとするビック・ガイ達に今度はゲイルが狙撃班に発砲し、阻止する。

実はゲイルはポールの脱走に手を貸した協力者で奥さんを紹介してくれたのがポールだったんだと言う。

そんなゲイルもビック・ガイに撃たれ倒れてしまい、みんなでビック・ガイを倒そうと殴りかかるが逆にやられてしまう。

しかし最後にタラがパンチの一撃をくらわせ、ようやく倒すことが出来た。

ー別れの時ー

ホッとしたと同時に今度はタラの父親がポールを銃で狙ってくる。

ハガートの撃った弾は彼の胸にあった聖書で止まっていたのだ。

ルースの父親が撃った銃弾はポールをかばったグレアムに当たってしまい、グレアムは命を落とすがポールが癒しの力でグレアㇺを生き返らせる。

ポールも目を覚まし、みんなで喜んでいると意識を取り戻したビック・ガイが銃を向けてたっていた。そして「まだ、終わってないわよ・・」と言いかけるとポールの仲間の宇宙船がビック・ガイの上に降り立ちビック・ガイはつぶされてしまう。

ポールの仲間がビック・ガイの狙撃班の傷を治している間、記念撮影をし、みんなにハグをしてお別れを言うポール。

そしてタラに「責任をとって新しい人生をあげるよ」と一緒に行くことを提案しタラは宇宙船に乗り込む。

クライヴとグレアムは空に飛び立つ宇宙船を見送った。

2年後、再びコミコンに訪れた2人は前と違って人気者になり、会場にはグレアㇺの彼女になったルースもコスプレして訪れていた。

クライヴとグレアムの作品はベストセラーになりネビュロン賞を獲得。

表彰式ではあのシャドー・チャイルドから賞を受け取り、ファンからは拍手喝采を受けていた。




 

『宇宙人ポール』感想

『宇宙人ポール』ポールのキャラクターと笑いどころ

『宇宙人ポール』っていうタイトルからしてB級映画かな?ってなめてかかって観ていたんですが、意外と映像やストーリーのクオリティ高くて楽しめました。

映像なんかも人形を使った『E.T.』と違ってCGの宇宙人が結構リアルで登場人物たちと触れ合うシーンが違和感なく作られていてストーリーに集中できました。

ポールのキャラクターも最高。宇宙人が地球に慣れすぎるとこんなんなっちゃうのか、と吹き出してしまうシーンがいくつも入っています。

下品なこともいっぱい言うけど優しさもあるパリピなエイリアンに押されまくりなクライヴとグレアムのキャラクターもいたってふつうのおじさん2人なんですがアニメや映画に夢中になる様子がなんだか少年のようで可愛くて見ていて飽きなかったです。

ポールとこの2人の掛け合いがとにかく面白かったしクライヴのオネショを何回もいじるポールにもウケました。

それと私のお気に入りはゲイルの部下のハガードとオライリーのコンビ。検問をしている時、暇だからといい歳したおじさん2人がかくれんぼをするシーンは声をだして笑っちゃいました。




『宇宙人ポール』ブラック・メール・ボックスとは?

UFO好きの私としてはクライヴとグレアムのこの聖地巡りがとってもうらやましかったですね。エリア51とかロズウェル事件の現場とかに行くなんて夢です!

手紙を入れると宇宙人に届くとウワサされるブラック・メール・ボックスはちょっとよく知らなかったので調べたんですけど、ネバタ州のアメリカ空軍基地の一部であるエリア51の裏側に通じる国道375号線を南に走ると途中で見えてくるのがそのブラック・メール・ボックスらしいです。

周りにはなにもない荒野の中にある黒いメール・ボックスらしいのですが投函口などはなく南京錠でしっかりカギをかけられているそうです。

その箱の下にもプラスチックの白い箱があるらしいですがこれは使われていないとか。

関係者しか使わないメール・ボックスなんでしょうね。

ただ本物は黒いメール・ボックスなんですが映画のなかではブラック・メール・ボックスと言っておきながら白い箱だったのが不思議でしたが。




『宇宙人ポール』コミコンとは?

コミコンとは「コミック・コンベンション」の略。

アニメ、SF、特撮映画などのファンがコスプレしたり、グッズを買ったり、ゲームを体験したりできるイベントで、映画でも出てきたアメリカのカルフォルニア州サンディエゴが発祥。

毎年7月上旬に開催されてフランス、イギリス、台湾など世界中でそのにぎわいを見せています。

今やアニメがポップカルチャーとなった日本でも2016年に「東京コミコン2016」が開催されていて
大盛況だったとか。

2021年は新型コロナの影響で中止となってしまいましたが、2022年は大阪でも開催されることになり東京と大阪二か所で開催されるそうです。

「大阪コミック・コンベンション2022」
2022年初夏~夏、インテックス大阪で開催予定

「東京コミックコンベンション2022」2022年11月25日(金)・26日(土)
27日(日)、幕張メッセ4~8ホールで開催予定

引用元:cinemacafe.net

このイベントを楽しみにしている大阪のファンは歓喜に湧いたんじゃないでしょうか。

わたしはアニメはあんまり見ないのでこういったイベントはあまり縁がないのですがすごく楽しそうなのは想像できますね。




『宇宙人ポール』で出てくるオマージュ作品

この映画の見どころは登場人物のキャラクターやストーリーだけでなく、セリフや音声、音楽や小道具に様々な映画のオマージュやパロディが盛り込まれているところ。

こんなところも映画好きな方たちにはたまらないんじゃないでしょうか?

どんな映画をパロディ、オマージュしたか皆さんはどのくらい気付かれましか?

そしてまだ映画を観てない方も先にこれを知っておくとさらに面白く作品を観れるんじゃないでしょうか。

・未知との遭遇
・E.T.
・スターウォーズ エピソード4
・スタートレック
・トータルリコール
・プレデター
・メン・イン・ブラック
・ダティーハリー
・スパイダーマン
・X-ファイル
・タイタニック
・イージー・ライダー
・ジョーズ
・エイリアン
・エイリアン2
・ブラインド・フューリー
・インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

これだけの作品からちょっとづつパロディ、オマージュしています。

ラストの森からヘリが現れるのは『未知との遭遇。』

ポールの癒しの力や”リーシーズ・ピーシ”のキャンディ、ゲイルがポールの事故現場を検証するときのカメラのアングルは『E.T.』

グレアムがポールをモデルに絵を描くシーンは『タイタニック』。

ポールが姿を消すのは『プレデター』、ゲイルのサングラススタイルや手を前に組んで立つスタイルは『メン・イン・ブラック』、とこんなところはわかりやすかったですね。

あとはゲイルが写真ばかり撮るハガードをピーター・パーカーって呼ぶ『スパイダーマン』。

ゲイルがポールとの別れ際に「ショートラウンド」といったのは『インディ・ジョーンズ/魔球の伝説』の子役の名前。わたしが気付いたのはこれくらいです。

こういう遊び心ってホント楽しいですよね。でもこれを全部普通に「あ~、あの映画かぁ。」ってわかっちゃう人はほんとの映画マニアじゃないでしょうか。

笑えるだけじゃなく彼らの友情やポールの優しさに感動もできちゃう映画になっています。
宇宙人ものの映画に興味ない方も試しに一度だけでも観てほしい作品です。

 

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