その美しさと演技力で子役のときから注目されていた早逝の俳優リバー・フェニックス。
確実にハリウッドを代表する俳優を期待されていた彼でしたが、23歳という若さで突然この世を去ってしまいました。
生前のリバー・フェニックスに魅了され、ファンになった方も多かったと思います。
今回は
◎リバー・フェニックスの彼女だった女性たち
◎リバー・フェニックスとキアヌ・リーヴスが親友だったこと
◎リバー・フェニックスが実はタイタニックでディカプリオが演じた役をするはずだったこと
◎リバー・フェニックスが出演する予定だった映画と役柄
についてご紹介したいと思います!
リバー・フェニックスの彼女だった3人の女性たち
リバー・フェニックスが生前お付き合いしていたとウワサがあった女性は3人いました。
マーサ・プリンプトン Martha Plimpton
マーサ・プリンプトン
生年月日1970年11月16日(53歳)※2023年の誕生日で
アメリカ合衆国ニューヨーク州出身
女優
11歳のとき、『華麗なる陰謀』(1981)で映画デビュー。
15歳のとき、『グーニーズ』で主要キャストとして出演。2023年にアカデミー賞助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クアン(当時ジョナサン・キー・クアン)や後に『スタンド・バイ・ミー』のテディ役でリバー・フェニックスと共演することになるコリー・フェルドマンと共演しています。
その後、ダニエル・デイ=ルイス主演の『イングリッシュマンinニューヨーク』(1988)やホアキン・フェニックスやキアヌ・リーヴスも出演している『バックマン家の人々』(1989)にジュリー役で出演。ロバート・パティンソン主演の『リメンバー・ミー』(2011)などにも出演しました。
マーサ・プリンプトンはリバー・フェニックスと同い年。
二人は16歳のときにハリソン・フォード主演の映画『モスキート・コースト』(1986)で初めて共演しました。
『モスキート・コースト』に出演した時のリバーとマーサ↓
そして1988年、18歳の時にリバー・フェニックスがダニー役で主演した映画『旅立ちの時』で再び共演。
マーサ・プリンプトンはダニーの同級生で恋人になるローナ役を演じました。
どちらの作品もリバー・フェニックスの演技力とカッコよさが光る作品。
特に『モスキート・コースト』の時のリバーは私の中では一番かっこいい時のリバーでした。
どちらからアプローチしたのかはわかりませんがこの時にリバーに出会った女性なら「そりゃ、惚れちゃうよね。」って思うんですよね。
マーサもきっとこの時ときめいたに違いありません! 勝手な想像ですけど・・。
二人が付き合い始めたのは『旅立ちの時』での共演からでしたが、1989年には破局しています。
マーサ・プリンプトンはリバーが亡くなった後、彼についてこうコメントしています。
「リバーは天使なんかじゃないのよ。ただの普通の男の子だったの。彼の死を慰めなんかにしたくないわ。すごく怒ってるいるわ。彼がダメになる手助けをした人やリバー自身に対しても・・。」
マーサ・プリンプトンもやはりリバーが薬物に侵されているのを知っていたんですね。
そしてリバーをそんな風にした人たちの事も・・。
すごく怒っているということはきっと「やめて」と言ったこともあったんでしょう。
でもリバーは聞く耳を持たなかった。
そんな彼を見ているのがツラくて別れを決意したのかもしれませんね。
スザンヌ・ソルゴット Suzanne Solgot
スザンヌ・ソルゴット
生年月日1965年4月28日(58歳)※2023年の誕生日で
アメリカ人ミュージシャン
リバーとスザンヌの出会いはあるパーティだったそうで、リバーはこのとき自分が俳優のリバー・フェニックスということを隠し「リオ」と名乗っていたそうです。
スザンヌは友人から「リオ」が実はあの俳優でミュージシャンのリバー・フェニックスだと聞き問いただすと「自分は彼に全然似ていない。」とシラを切られたとか。
音楽を通して意気投合した二人は1989年の10月から交際がスタート。
リバー・フェニックスの牧場の近くの家で同棲を始めます。
リバーは19歳、スザンヌは24歳でした。
当時、スザンヌは美容師の勉強をしており、リバーはそのための資金を援助したそうで、スザンヌはそんなリバーの身の回りの世話をするなどお互い支え合っていたそうです。
そんな夫婦のような暮らしをしていた二人でしたが、1993年の1月には破局しました。
リバーは『愛と呼ばれるもの』の監督に「スー(スザンヌ)に裏切られ失望した。」と漏らしたとか。
しかし、リバーの方もスザンヌと交際中であるにも関わらず、この映画で共演したサマンサ・マシスに何度もアピールしていたという話もあり、どちらが悪かったのかは良くわかりません。
スザンヌに裏切られたというのは「浮気された」と考えるのが普通ですが、だとしたらその腹いせにサマンサに接近したとも考えられますね。
スザンヌ・ソルゴットはリバーが亡くなった後、彼の事をこうコメントしました。
「初めて会った時、すごくかわいくて優しい人だった。でもきっとプレッシャーが大きすぎたのね。子供時代があまりに世間と違っていたから、皆がやっていることを全部やってみたかったのかもしてない。大きくなって俗世間を知ってしまったことがかえって彼に苦しみを与えたのかもしれない。」
「皆がやっていること」。これって薬物のことも含まれているように聞こえますよね。
スザンヌもマーサ同様薬物に手を染めているリバーを心配していたんでしょう。
彼女は年下の彼をまるで母親のような目で見守ってあげている存在だったのかもしれません。
リバーのいう「スザンヌの裏切り」はもしかしたら浮気ではなく薬物をする自分を否定されたことをさしているのかも、と個人的に想像しています。
サマンサ・マシス Samantha Mathis
生年月日1970年5月12日(53歳)※2023年の誕生日で
アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン出身
女優
1989年の『サイレント・ダンス/青い果実の毒』に19歳の時出演し、映画デビュー。
その後ウィノナ・ライダー主演の『若草物語』や『キルトに綴る愛』、クリスチャン・スレーターとジョン・トラボルタ主演の『ブロークン・アロー』などに出演。
他にも舞台やテレビドラマでも活躍している女優さんです。
リバー・フェニックスとは同い年。
1993年に公開された『愛と呼ばれるもの』での共演がキッカケで交際がスタートしています。
リバー・フェニックスが亡くなるとき側にいた最後の彼女としても有名になりました。
リバーが亡くなった後は執拗なマスコミの取材を避けるため国外にまで逃げていたといいます。
リバー・フェニックスが『愛と呼ばれるもの』の撮影のときはすでに薬物にかなり侵されていたというのは有名な話。
サマンサ・マシス、そんなリバーとよく付き合えたな。と思いますが、それほどリバーの魅力にやられちゃっていたってことなんですかね。
だってマーサ・プリンプトンと交際していたときから薬物に手を出していたのはおそらく周知の事実だったでしょうし、リバーの様子からも分かっていたと思うんです。
サマンサ・マシスはリバーの死後彼についてこんなコメントを残しています。
「彼はとても繊細な人でした。誰に対しても同情心が多すぎて・・。それが彼の重荷になってしまったのでしょう。」
リバー・フェニックスって母性をくすぐる危うさみたいのがあるような気がするんですよね。
この女性達はみんな薬物にのめり込んでしまっているリバーを
「ほっとけない。」「私が守ってあげなきゃ。」
と思わせる存在に感じていたのでしょう。
リバー・フェニックス キアヌ・リーヴスは親友だった!?
キアヌ・リーヴスといえば、『スピード』で注目され『マトリックス』シリーズや『コンスタンティン』、『ディアボロス 悪魔の扉』、そして『ジョン・ウィック』シリーズなど数々のヒット作で主演を演じている今や知らない人はいないであろうハリウッドを代表する俳優さんです。
キアヌ・リーヴス
本名 Keanu Charles Reeves
生年月日1964年9月2日(59歳)※2023年の誕生日で
レバノン ベイルート出身
俳優 ミュージシャン
超人気ハリウッドスターでありながら洋服はいつも年季の入った地味なものばかり。
バイクを愛する人として有名ですが、移動手段には地下鉄を利用する姿が目撃されるなどかなり庶民的なかただったようです。
そして稼いだお金の多くをガン研究に寄付するなどチャリティ活動にも熱心で「聖人」とまで呼ばれたりしました。
リバー・フェニックスとキアヌ・リーヴスが初めて共演したのは1990年の『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』でした。
リバー・フェニックスが20歳、キアヌ・リーヴスが26歳のときでした。
6歳の差がある二人ですが、音楽好きなことや映画好きなこと、目立つことを嫌う性格など共通点が多かった二人は意気投合し、友人となります。
その後、1991年の『マイ・プライベート・アイダホ』で再共演。
二人は女性あるいは男性に体を売って生活する男娼役で親友同士という設定でした。
『マイ・プライベート・アイダホ』の台本を先に読んでいたキアヌ・リーヴスはリバーと共演したいがために一千マイルも超える距離をバイクで走り、リバーに出演してくれるよう説得しに行った。
という逸話があります。
それほどまでにキアヌ・リーブスはリバー・フェニックスに惚れ込んでいたんですね。
二人の息ピッタリなこの共演作は低予算で作られたにもかかわらず大好評となり、二人はそれからさらに注目される俳優へとなっていくわけです。
この頃から2年後にリバー・フェニックスは亡くなってしまうわけですが、キアヌ・リーヴスはリバーとのことをこうコメントしています。
「間違いなく当時一番の親友だったね。芸術的感性が共通していたんだ。リバーはとても地に足のついた奴だった。スピリチュアルで、個性的なアーティストだったんだ。彼が恋しいよ。」
キアヌ・リーヴスがリバーの死を知ったのはテレビのニュースからだったそうです。
親友を突然失うなんて一体どんな思いだったでしょうね。
しかも最初の共演からたった3年後に・・。
現実を受け入れるまでにそうとう時間がかかったんじゃないでしょうか。
人生のうちで親友と呼べる相手になんてなかなか出会えるものじゃないですからね。
リバー・フェニックス タイタニックでレオナルド・ディカプリオの役をするはずだった!?
実はリバー・フェニックス。遺作となった『ダーク・ブラッド』の後にもいくつか出演予定の作品がありました。
その中でも「リバーが出演するはずだった!」と話題になっていたのが
『タイタニック』
そう、レオナルド・ディカプリオ演じるジャックとケイト・ウィンスレット演じるローズの恋愛模様とタイタニックがどのようにして沈没に至ったかをリアルに描き大ヒットしたあの作品です。
日本では確か追加上映とかされたと思います。
船に乗った大半の人はあの姿を真似したんじゃないでしょうか(笑)
『タイタニック』をまだ観ていない、という方のために簡単にあらすじを紹介しますと、
主人公のジャックは絵を描きながらその日暮らしをしていた青年で、運よくポーカーで出航直前にニューヨーク行のタイタニックの乗船券を手に入れます。
同じく主人公のローズは財産はないものの家柄だけはよくお金持ちの婚約者と母親とともに一等船客としてタイタニックに乗っていました。
何不自由なく裕福な暮らしをしているようだったローズですが、好きでもない相手との婚約や毎日の単調な生活に将来への希望を失い船から身を投げようとします。
そこに偶然居合わせたジャックがローズを説得し命を助けます。
それがキッカケで二人は急接近。愛し合うようになり駆け落ちを決意しますが、豪華客船タイタニックの最期の時が迫って来ていました。
この映画を観たとき私は学生でしたが、3回も映画館に見に行くほどハマってしまった一人です。
自分たちより前に鑑賞した人たちが皆泣きながら映画館から出てきたのをよく覚えています。
主人公のジャックは根無し草な貧乏生活を送っていた青年でいたが、そんな自分を卑下することなくむしろ人生を楽しんでいるキャラクターでした。
美男子でありながら、自由奔放で無邪気な一面もあり、上流階級の人間たちを前にしても物怖じしない頼もしい魅力的な彼に恋した女性たちが当時どれほどいたことか・・。
ディカプリオのこの役は100%当たり役だったと思いますが、
まさかこの役をリバー・フェニックスがやる予定だったとは・・。
いままで彼が演じてきた役柄を思い出してみると
イケメンで女性からはモテても決してお金持ちではない。だけど心に熱いものをもっている。
そんな役が多かったと思います。
そもそもリバー・フェニックスがそんな感じの人でしたもんね。
だからリバー・フェニックスが演じてもきっと大ヒットしたでしょう。
ツイッターではリバーがタイタニックに出演できなかったことを惜しんでディカプリの顔をリバーの顔に合成したものなんかが出回ったりしてます(笑)
Una idea de como hubiera quedado Jack Dawson (Titanic) con River (personaje que fue pensado para él)😮#RiverPhoenix pic.twitter.com/xSbaVP5gkw
— Helen S (Phoenix-Bluebird Café) (@RiverSpain11) January 24, 2022
just thinking river phoenix would have played jack dawson
i mean look this damn photo 😭 im done pic.twitter.com/JKqL6BR4Jm
— vanilla scamander (@vanillacoffeee_) October 31, 2021
さすがにちょっと違和感は否めませんが、「リバー・フェニックスのジャック役を観たかった!」という方はこちらの画像でイメージできたんじゃないでしょうか。(^▽^;)
にしてもレオナルド・ディカプリオはリバーが亡くなった年の19歳の時に主演した『ボーイズ・ライフ』で名優ロバート・デ・ニーロと共演。
同じ年にはジョニー・デップが主演した『ギルバート・グレイプ』で知的障害をおっている少年を演じゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートもされました。
そして『タイタニック』では可愛らしい少年から美しい青年となり、姿も演技力も私たちを魅了してくれる存在になりました。
日本では「レオ様」ともてはやされ一大ブームになりましたよね。
まるでリバー・フェニックスを失った悲しみを埋めてくれるかのように現れたかのようです。
それにレオナルド・ディカプリオは環境問題やチャリティ活動にも積極的。
その辺もリバーの意志を継いでくれてるなぁ、と感じます。
リバー・フェニックス インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアに出演予定だった!?
リバー・フェニックスの出演予定だった映画でもう一つ有名なのが
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』
こちらの作品も観たことがないという方のためにあらすじを簡単に説明すると、
サンフランシスコのある一室で記者のダニエル・マロイはルイという青年にインタビューをしている。
ルイは自分の人生が一変した200年も前の出来事を話し始める。
妻と子供を同時に失い、墓前で悲しみに暮れていたルイを偶然見ていたヴァンパイアのレスタトは彼の人間らしい弱さと繊細さに惹かれ彼を自分のものにするため首筋に牙を突き立てる。
そしてルイに 「このまま死ぬか、自分と生きるか」を選択させ生きることを選んだルイの体は次の瞬間にはレスタトと同じヴァンパイアになっていた。
ヴァンパイアになっても人間らしさを失えずにいたルイはレスタトのように人を殺すことが出来ず小動物の血を吸うことで生きていた。
ある日両親の死骸に泣きついていたクローディアという少女と出会ったルイは欲求を抑えきれずとうとう彼女の生き血を吸ってしまう。
そんなルイをみて大喜びしたレスタトはクローディアをヴァンパイアの体にし、ルイにその世話をさせるが、徐々に大人の女性に憧れるようになっていくクローディアは自分をこんな体にしたレスタトを恨むようになりルイと共に彼を殺す計画を立てる。
人をためらいもなく殺してしまう残忍なヴァンパイアのレスタト役をトム・クルーズ。
人としての優しさを捨てられずにヴァンパイア人生に苦しむルイ役をブラット・ピット。
そして麗しいけどちょっぴりコワいクローディア役を当時まだ12歳だったキルスティン・ダンストが務めました。(キルスティン・ダンストはこの作品でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされています。)
そして映画冒頭とラストに登場する記者のダニエル・マロイ役を当時すでに売れっ子だったクリスチャン・スレーターが演じました。
ほかにもアントニオ・バンデラスもヴァンパイア役で出演するなどとにかくキャストが超豪華!
当時原作者はこの配役にものすごく批判的でしたが、トム・クルーズのすばらしい演技をみて撤回したとか。
確かにトム・クルーズが残忍なヴァンパイア役って想像できないんですけど、映画を観るとこれがまた超ハマり役でトム・クルーズだけでなくブラット・ピットもただのイケメン俳優でないことを証明してくれている作品かと思います。
話がちょっとされましたが、
リバー・フェニックスが演じる予定だった役というのがクリスチャン・スレーターが演じたダニエル・マロイ役でした。
ルイにちょっと不気味さを感じながらもキャリアアップのために特ダネを書こうとする野心的な記者のダニエル。
リバー・フェニックスがこの役をしているのを想像してみると私自身はなんかすんなりイメージできたんですよね。きっとすごく似合っていただろうなって。
リバー・フェニックス自身はこの役をやるにあたってアメリカ プレミア誌のインタビューにこうコメントしました。
「吸血鬼にあまり興味がわかないんだ。救いなのはインタビューする方で客観的に観ていられることだね。」
リバーにとってはちょっと現実離れしすぎた内容だったのかもしれないですね。
でも個人的にはヴァンパイア役もリバー・フェニックスだったら似合いそうな気がしますけど・・。
リバー・フェニックスの彼女だった女性たちや親友キアヌ・リーヴスとのこと
『タイタニック』でディカプリオの役をするはずだったことや
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』に出演する予定だったことを紹介しました。
リバー・フェニックスと出会うことのない私たちでさえ彼の死を聞いたときは衝撃を受けたんですから死の直前まで一緒にいたサマンサ・マシスやテレビでリバーの死を知ることになるキアヌ・リーヴスの衝撃は私たちが想像する何百倍にもなることでしょう。
彼らの心に空いた穴は現在はもう塞がっているといいのですが・・。
そしてリバー・フェニックスが出演するはずだった『タイタニック』や『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』など観ることができなかったのはとても残念ですよね。
とくにタイタニックのリバー版はやっぱり観たかった・・。
でもディカプリオも大好きだから「ジャック役がリバーだったらなぁ」、
とは思いませんけどね。
リバー・フェニックスの身長や本名、死んだときの年齢や生きてたら何歳だったか、弟ホアキン・フェニックスのことや出演作を紹介した記事はこちら↓
リバー・フェニックスの死因や死の直前の状況、 薬物に手を出した理由を考察した記事はこちら↓
コメント