『フィールド・オブ・ドリームス』テレンス・マンが最後どうなったのか、を考察してみた!

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2024年9月、ジェームズ・アール・ジョーンズさんという俳優さんが亡くなられたという記事を目にしました。

大きな体と威厳のある風格が印象的で
映画『星の王子さまニューヨークへ行く』では国王の役とか

スターウォーズシリーズではダースベイダーの声を担当していたことでも有名な方です。

しかし私にとってジェームズ・アール・ジョーンズさんと言えばなんと言っても

『フィールド・オブ・ドリームス』のテレンス・マン役

なんです!

というわけで今回は

◎『フィールド・オブ・ドリームス』のテレンス・マンは最後どうなったのか

を考察してみたいと思います!

『フィールド・オブ・ドリームス』テレンス・マンは最後どうなったのか

この映画は主人公の潜在意識が生み出した世界

引用元:Pinterest.jp 

『フィールド・オブ・ドリームス』を観た方の中にはテレンス・マンが最後とうもろこし畑へと消えていったことに違和感を感じた方もいたのではないでしょうか。

彼がシューレス・ジョーたち同様、幽霊ならわかりますが、生身の生きた人間です。

それなのにその肉体ごと消えてしまうのはおかしな話ですよね。

だからテレンス・マンは最後一体どうなったの?と疑問を抱いた方が多かったようです。

もしかしてテレンスもすでに死んでいたのか?

とも思いましたが、レイとの旅の途中で行方不明者として新聞に載っていたりシューレス・ジョーたちが見えていなかったアニーの兄も彼のことは見えていました。

それを考慮するとやはりテレンス・マンは生きている存在だったと言えます。

つまり絶対にあり得ないことが起きたということ。

生きてる人間がとうもろこし畑の中に姿を消すなんて夢の中でしか実現しません。

そう、テレンス・マンが最後どうなったかは

この映画が「主人公の父親と和解したいという強い想いが生んだ夢の物語」

ということをまず念頭に入れておかないと説明できないということです。




テレンス・マンは死亡したのか

引用元:Pinterest.jp 

結論から言うと

テレンス・マンは最後に死亡した

と考えるのが妥当かと思います。

ラストの場面でシューレス・ジョーが帰り際に「君も来るか?」とテレンス・マンを誘います。

誘われたのが自分じゃなかったレイは怒って「自分も向こうの世界を見たい」とうったえていました。

そんな向こうの世界に行きたがるレイにテレンス・マンは

「君には家族がいるだろ。」

と引き留めてましたよね。

これはどう考えても

一度向こうの世界へ行ったらもう戻って来れない。

ということ知っていて言った言葉です。




なぜテレンス・マンだったのか

引用元:Pinterest.jp 

じゃあ、なぜテレンスが向こうの世界へ招待されたのか。それは

テレンス・マンがレイと父親のジョンの決裂を決定づけた張本人だから

と私は考えます。

最初にも言いましたがこれはレイの父親への強い想いが生んだ夢の世界です。

作中でレイは言いました。

14歳の時にテレンスの本を読んだことをキッカケに野球を離れ、父と決別し、悪態をついたことを謝ることもできないまま永遠の別れとなってしまった、と。

当然ですがテレンス・マンにそんなつもりはありません。

レイ本人でさえ、父親と決裂したのはテレンス・マンのせい、とは思ってないでしょう。

しかしレイの潜在意識、つまり本当の望みはただ父親と和解をするだけでなく

テレンス・マンを通しての父親との和解

だったのではないでしょうか。

悪く言えばテレンス・マンに親子が不仲になった責任を取らせる

ということ。

この映画はそれを美しくファンタジックにすがすがしく描いたというわけです。

最後にシューレス・ジョーはレイに言いました。

「(謎の声の正体は)君自身だよ。」と

この一言こそがこの世界はレイが作り上げたものということを指しています。

そもそも「彼の傷を癒せ」という声を聞いたのもレイですし「彼」というのがテレンス・マンであると勝手に直感したのもレイですからね。

謎の声がレイの心の声ならばテレンスを選んだのは他でもなくレイなわけです。

テレンス・マンがとうもろこし畑へと姿を消したすぐ後に入れ替わるように父親のジョンが姿を現したことからも

テレンスが犠牲になったことで父と息子が再会できた

というのが伺えますよね。




俳優が考えるテレンス・マンの最後

実はテレンス・マン役を演じたジェームズ・アール・ジョーンズさんも自身が演じたテレンス・マンについてインタビューに答えていました。

ある人に言われた「テレンス・マンもグラハムと同じで一度は死んだが蘇った人間だ。」

その“再生”にテレンスがレイの人生に現れた理由がある。

彼はレイの父親の霊を呼び起こす。

初めは世捨て人だが最後は家族のいるレイに代わり畑へ消える。幽霊だろうと人間だろうと記者に戻る機会を待っていたんだ。

あのとうもろこし畑からいつかきっと紙飛行機が飛ぶ。天国をレポートした記事を書いた紙が。

それが私が見たテレンスだ。

彼は生まれついてのジャーナリスト。現世でも死後の世界でも取材が何よりと信じている。

なんとも幻想的で素敵なイメージですよね。

私のちょっとひねくれた考察とは大違いです(^_^;)

それでいてテレンス・マンという人物像をリアルに思い描けているのは本人を演じた俳優さんだからこそな気がします。

いかがだったでしょうか。

テレンス・マンが最後どうなったか、を私なりに考察してみました。

フィクション映画なので辻褄が合わなかったり理屈が通らないところも多々ありますがこんなふうにいろいろ考察してみるのは楽しいものですよね。

皆さんはテレンス・マンの最後をどう考えたでしょうか。

『フィールド・オブ・ドリームス』が実話と言われた理由を書いて記事はこちら↓

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